仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 翠星企画株式会社 代表取締役 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

個人の借入金を資本金にしてもいいのか?

2018年1月9日
前のエントリーと関連しますが、設立時の資本金を個人の借入金でまかなってもいいのかというお話です。
 
例えば、「自己資金がほとんどなく、ご両親や親戚等から借りた資金で起業したいのだが、その資金は資本金にすることができるのか」といった感じです。
 
ネット等で調べると、「それは見せ金になるから駄目」と書いてあることもありますが、借りた資金で会社設立した後、すぐに資金を返済してしまうのならともかく、長期間借り続けるのであれば資本金として扱って構わないです。
 
ここでいう「見せ金」とは、資本金の払い込みを仮装する意図で行われる行為のことを指します。
たとえば、資本金300万円の会社にしたいから、どこかから資金調達してきて資本金として払い込み、そのあと当該資金を全て(またはほとんど)返済してしまうとなると、資本金としてあるべきお金が実際には無いわけですから問題でしょう。
しかし、個人で借りてきた資金を資本金替わりにして実際に設備投資や運転資金として使うのであれば特に問題はないわけです。
 
以上、結論としては、「見せ金」でない限り、設立時の資本金を個人の借入金でまかなってもOKということになります。 ちなみに増資の場合も同様です。
 

2018年 新年明けましておめでとうございます

2018年1月4日
新年明けましておめでとうございます。
 
今年も引き続き、経営者の皆様にとって何か少しでも役に立つエントリーを書いていきたいと思います。
 
といいつつ、今日はあまり経営には役に立たない私の個人的な話です。
 
今日は櫻岡大神宮へ初詣へ行ってきました。
特段、近所というわけではないのですが、2012年に仙台へ戻ってきてから、毎年、初詣はなぜか櫻岡大神宮なのです。
 
本気で祈ると長くなり、神様も覚えきれないでしょうから、シンプルに「去年も無事に過ごせたことへの感謝と、今年も無事に過ごせるようにお願い」をしてきました。
 
おみくじも引いてきました。
去年は大吉だったのですが、今年は小吉。
「せっかくの実力が十分に発揮できず、心の動揺がある運気です。こういう時は自分の考えにあまり固執せずに、流れに従う心がけが大切。」
とのこと。うーん。
 
 
まぁ流れに従うのは大事だと思います。
あまり無理して破綻したくもないですしね。
 
そうはいっても、やるべきこと、やりたいことはあるので、冷静に情熱を持ってやっていきたいと思います。
 
 
今日または明日が仕事始めという方も多いかと思いますが、また土曜日から3連休なので、まだあまり気合が入らないかもしれませんね。
 
本気を出すのは来週からでしょうか(笑)
 
 
そんなこんなで、本年もどうぞよろしくお願いいたします!

資本金1円の会社が財政的にNGな理由

2017年12月24日
以前のエントリー「会社を設立するときの資本金はいくらにすればよいのか?」にて、資本金1円の会社は作れるけれども止めた方が良いというお話をしました。
 
そこでは、1.信用面、2.財政面、3.税金面の3つの観点から資本金の金額について書きましたが、今回は財政面についてもう少し突っ込んだことを書いてみたいと思います。
 
 
初めに結論を書いてしまうと、1円会社が財政的にNGな理由としては、設立してすぐに債務超過になるからです。
 
会計に疎い方向けに債務超過について簡単に説明しておくと、資産(*1)よりも、負債(*2)の方が上回ることを言います。
 
*1)現預金や売掛金、商品在庫、土地や建物や設備といった会社の資産となるもの
*2)他人から借りてきたお金のこと。将来支払わなければならない買掛金や未払金なども含む
 
 
1円の資本金では会社の営業に必要なものは何も買えません。
 
例えば1円で会社を設立したとして、貸借対照表(B/S)は資産勘定に現預金が1円、負債勘定0円、自己資本勘定1円だとしましょう。
 
そこで100円のボールペンを買ったとすると、会社の現預金は1円なので、社長の個人的資金から不足分の99円を出したとします。
すると会計上は負債勘定に社長借入金として99円が計上されることになります。
 
それにより貸借対照表は資産勘定0円、負債勘定99円、自己資本勘定-99円となります。
ボールペン1本であっという間に債務超過になることがおわかりでしょうか。
 
 
では、なぜ債務超過がダメかというお話です。
当然、金融機関からの評価は厳しくなります。ここでは詳しい話はしませんが、債務超過というだけでお金は借りにくくなると考えてください。
 
また、各種補助金の審査にも不利になる場合があります。
補助金の申請の際、財務諸表の提出が求められる場合がありますが、審査基準に「財務体質の健全性」が入っている場合、債務超過というだけで最低点に近い評価を付けられてしまう恐れがあります。
 
それから、何かの取引を始めようとした際に、相手先から信用調査をされて債務超過が発覚すると、取引見送りという判断をされてしまう恐れがあります。
 
 
このように、債務超過という事実は、会社の財政状態にかなり悪い印象を与えてしまうのです。
 
ですので、できれば最低限、通常に営業している範囲においては債務超過にならない程度の資本金を準備した上で会社設立にのぞみたいところですね。