仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 翠星企画株式会社 代表取締役 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

機会費用を踏まえた経営判断

2018年10月9日
今回のエントリーでは機会費用を踏まえた経営判断についてご紹介します。
 
最初に機会費用とはなんぞや?ということですが、定義的なことを書くと、「ある選択肢を選んだ際に、他の選択肢を選べば得られたであろう最大の利益」ということです。
元々は経済学上の概念です。
 
そういわれてもピンとこない方もいらっしゃると思いますので、1つ具体的な数字を入れた例を挙げてみましょう。
アルバイトに行けば時給900円を稼げる人が、遊びに行くか4時間バイトに行くかで迷っているとします。
もし遊びに行くという選択肢を選んだ際の機会費用は、本来4時間のアルバイトをしていたら得られた900円×4時間の3,600円です。
 
この場合、遊びに行くという行動の価値が自分にとって3,600円以上か否かで判断をするというのが機会費用を踏まえた意思決定となります。
 
 
機会費用はどの選択肢を選んだとしても必ず発生します。
ただし、選択肢によって大小の差があるので、それを踏まえた意思決定を行っていくということです。
 
先ほどの例だと、バイトに行った場合は、当然遊びに行くことはできないので、遊びに行った場合に得られる利益が機会費用になります。
具体的な金額にはならないかもしれませんが、その遊びが本人にとっていくらの価値があるかによって機会費用は異なります。
 
 
もう1つ例を挙げてみましょう。
客先での打ち合わせが終わり、自社オフィスに戻ろうとしている場面を想像してください。
 
タクシーで帰れば5分で帰れますが1,000円かかるとします。
徒歩で帰れば30分かかりますがお金はかかりません。
 
機会費用を考えないのであれば、タクシー代の1,000円はただの出費です。
他人から見れば無駄遣いと思われるかもしれません。
 
しかし仮にあなたが1時間6,000円稼げるとしたらどうでしょう。
タクシーに乗ることで得られる25分の価値は2,500円です。
 
そうすると、徒歩を選んだ際の機会費用は2,500円ということになります。
タクシーを選んだ際の機会費用は浮かすことができるタクシー代の1,000円なので、機会費用も踏まえて両選択肢を比較すると、タクシーに乗った方が合理的な選択ということになります。
 
もし誰かに「タクシーになんか乗って無駄遣いしないでください」と言われても、上記に基づいて反論することができるでしょう。
 
ただし、それはあなたが1時間2,400円以上稼げることが前提です。
(この例の場合です。何故そうなるのかは計算してみましょう)
 
 
機会費用は経営判断を行う上で欠かせない概念です。
日常の些細なことから、重要なものまで幅広く使えますので、是非この機会に覚えておきましょう。
 
 
また、似たような言葉で機会損失(チャンスロス)という言葉がありますが、これとは全く別物なのでご注意ください。
機会損失の定義は、「最善の意思決定をしないことで本来得られたはずの機会(利益)を逃すこと」です。
こちらも重要な概念なので、いずれ別な機会に書きたいと思います。
 

プレスリリースを活用して無料で会社や商品を宣伝しましょう! 3/3

2018年10月3日
プレスリリース活用シリーズ
1回目(広告と広報の違い)
2回目(書き方のポイント)
 
 
今回(最終回)はプレスリリースの配信方法についてご紹介していきます。
 
 
まずは配信先のメディアをリストアップします。
 
各メディアの編集方針、コーナー・特集、傾向、消費者の層、規模などを踏まえて、取り上げてくれそうなメディアを選びます。
 
「広報・マスコミハンドブックPR手帳」という新聞・雑誌・テレビ・業界誌などの主要メディアの連絡先一覧がまとまった書籍があるので、これを参考にしてもよいでしょう。
 
ただし、この本には大手メディアが中心なので、地域限定や限られたターゲットに向けたPRには向いていないかもしれません。
 
その場合は、各メディアの連絡先を個々に集めていきます。
ウェブメディアの場合は、プレスリリース受付先を明記しているところも多いです。
 
 
次にメディアリストに対してプレスリリースを送付します。
ウェブメディアであればメールやウェブフォームからの送信が一般的です。
紙媒体やテレビであれば郵送orFAXが一般的です。
 
宛先は可能な限り、記者の個人名にした方が反応率は上がります。
何かメディアの記者につてがあるのなら、そこは積極的に活用しましょう。
たとえ何の繋がりがなくても、配信してもらいたいメディアの類似記事を見てみて、そこに記者名が書いてあれば、その方宛てに送ってみるのも一手です。
 
 
あとは、記者クラブ宛てにプレスリリースを投函するという方法もあります。
記者クラブとは何かというと・・・
公的機関や業界団体などの各組織の継続取材を目的とするために大手メディアが中心となって構成されている任意組織(Wikipediaより)
のことです。
 
プレスリリース配信者目線でざっくり言ってしまうと、まとめてプレスリリースを配信できる場所になります。
記者クラブは各都道府県に何か所かあり、所在地や加盟媒体は以下のサイトから調べることができます。
http://www.kisha-club.jp/05/  
私も東北電力記者クラブには何度かプレスリリースを投函したことがあります。
 
以下のサイトに記者クラブへのプレスリリースについての説明がありますので、興味のある方はご覧ください。
 
プレスリリースを記者クラブへ出してみた(もやし工房)
https://www.moyashi-koubou.com/blog/pressclub/  
 
 
最後にプレスリリース作成から配信までをサポートしてくれる配信代行会社をご紹介しておきます。
 
PR TIMES
 
@Press
 
共同通信PRワイヤー
 
 
これらの配信代行会社を使えば、プレスリリースの添削サービスがあったり、メディアリストも代行会社が用意してくれたりと至れり尽くせりです。
 
ただし、当然営利サービスなので費用はかかります。
だいたい相場的には1配信あたり3万円程度です。
 
初めてプレスリリースを配信するという方は、色々不慣れでしょうから、一度こういった配信代行会社経由での配信から始めるのがいいかもしれませんね。
 
 
 
以上、3回に渡ってプレスリリースを活用した会社や商品・サービスの宣伝方法についてお伝えしてきました。
 
広告費が限られる中小企業は、プレスリリースを上手に活用してブランド向上、売上アップにつなげていきましょう!

プレスリリースを活用して無料で会社や商品を宣伝しましょう! 2/3

2018年9月27日
プレスリリース活用シリーズ2回目です。
前回は、広告と広報の違いや広報(プレスリリース)についての基本的なことを書きました。
 
今回はマスコミから取り上げられやすいプレスリリースの書き方のポイントについてです。
 
まず、どんなネタなら取り上げられやすいかですが、独自性があるもの、ユニークなもの、公共性があるもの、初めてのもの(全国初でなくても〇〇県初でも可)、インパクトがあるもの、時流に乗っているものなど、マスコミが興味を持ちそうな切り口がよいでしょう。
新商品・新サービスの開始などはネタとして作りやすいですね。
 
実際、どんなプレスリリースが出ているかはプレスリリース配信会社などを見ると参考になるでしょう。
 
例えば、配信会社の1つ@Pressでは、ジャンルごとに実際のプレスリリースを見ることができます。
アクセスランキング等で反響が大きいプレスリリースはどんなものなのかを知ることができるので、皆さんが実際にプレスリリースを考える際の参考になるでしょう。
 
 
また、プレスリリース配信先のメディアは、それぞれ興味があるジャンルや特性が異なるので、それらを抑えた上で送るようにすると掲載率が高まります。
 
メディア別の特徴を書いているウェブサイトがあったのでご紹介しておきます。
メディアの種類(株式会社フロンティアコンサルティング)
http://frontier-pr.jp/aboutpr_media/
 
 
それからプレスリリースのタイトル、構成、文章表現にも色々とポイントがあります。
細かい書き方については、参考サイトをご紹介しますので、そちらをご覧ください。
 
【保存版】プレスリリースの書き方(ValuePress!)
https://www.value-press.com/howtowrite
 
プレスリリースの書き方とコツ|記事にされやすいプレスはこう作る!(創業手帳Web)
https://sogyotecho.jp/press-release/
 
 
 
次回(最終回)では、プレスリリースの配信方法についてお伝えしたいと思います。