仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 翠星企画株式会社 代表取締役 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

考えると悩むの違い

2018年9月2日
今日はちょっと自戒も込めたエントリーです。
 
経営者に限ったことではないですが、人間生きていると色々上手くいかないことがあると思います。
 
そんなとき「どうしたらいいか」と考えたり悩んだりすると思いますが、この”考える”と”悩む”には大きな違いがあります。
 
考えるというのは、前へ進むためのプロセスです。
考えることを通じて、問題の打開策や解決策を見出し、事を前へ進めていきます。
 
それに対して悩むというのは、思考がそこでループしていて前へ進めない状態を指します。頭を使っているようで実は何も考えていないのです。
 
何か思い当たるフシがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私もその昔はしょっちゅう悩んでいました。(今も時々悩みます)
 
 
ただ、実際のところ、悩んでいても仕方が無いのです。
その昔、師匠から「悩んでいる暇があったら考えたら?」と言われたことがあります。
ダラダラと悩んでいる暇があるなら、前へ進むための方法を考えろということですね。
 
悩んでいる状態というのは実は楽です。
行動をしなくていいですし、ずっとその位置に留まっていられるのですから。
前へ進む、状況を動かしていくというのは労力がかかるものです。
だからついつい、悩んでいる状態を続けてしまうのですね。
 
 
しかし本当に問題を解決したい、状況を変えたいと思うのならば、悩むのをやめて、前に進むための方法を考えていく必要があります。
 
 
また、考える際も自分自身でコントロールできることについてのみ考えましょう。
自分自身でコントロールできないことに対していくら考えても仕方ありませんよね。
考えても何も変えることができないのですから。
 
そういった意味では、基本的には他人や環境を変えようとするのは難しく、自分自身を変えることで問題に対処していくことが望ましいでしょう。
 
 
私も気を抜くとついつい悩んでしまうので、時折、「ちゃんと考えているか?」と自問自答するようにしていきます。
 
以上、悩める方へ少しでも参考になれば幸いです。

買掛金と資金繰り

2018年8月27日
前回エントリー「売掛金と資金繰り」に引き続き、今回は買掛金と資金繰りの関係について書きます。
 
 
まずは基本的なところから。買掛金とは仕入れ代金の未払い分のことです。
たとえば当月の仕入れ分について、月末にまとめて仕入先から請求が来て、翌月末に支払うような取引形態は多いと思います。
 
売掛金とは逆で、買掛金は多ければ多いほど、資金繰りとしては楽になります。
買掛金は将来支払わなければならないという義務ではありますが、見方を換えると無利息で取引先からお金を借りているともいえます。
 
買掛金を増やすには、仕入れの掛け取引を増やし、支払いサイト(請求から支払いまでの期間)を長くします。
 
売掛金の支払いサイトよりも、買掛金の支払いサイトの方が長くできると、支払いの前に入金が来るので、資金繰りは楽になります。
 
これから起業しようと考えている方や、新たな事業を始めようとしている場合は、売掛金、買掛金双方の支払いサイトの組み立てはよく検討した方がよいでしょう。
何度も書きましたが、資金繰りが詰まったら会社はお終いです。
 
 
そうはいっても、買掛金の支払いサイトは延ばせばいいというものでもありません。
 
まず、相手側にとっては入金が遅くなるので当然嫌がられます。
取引条件が合わないということで取引してもらえないかもしれません。
 
取引してもらえたとしても、業界標準より長い支払いサイトだと、「この会社は大丈夫なんだろうか」という不安を抱かせてしまったり、そのリスクを価格に反映されて高い価格提示がされる可能性もあります。
 
また、下請法に該当する取引の場合、成果物の受領から60日以内に支払う義務がありますので、その点も注意が必要です。
※下請け法については公正取引委員会のウェブサイトをご覧ください。
 
 
関連エントリーとして、運転資金シリーズもご興味あれば併せてご覧ください。
 

売掛金と資金繰り

2018年8月20日
前回エントリー「在庫は本当に悪か?」とも若干関連がありますが、今回は売掛金と資金繰りの関係について書きます。
 
 
まずは基本的なところから。売掛金とは売上代金の未回収分のことです。
たとえば当月の販売分を月末にまとめて請求して、翌月末に支払ってもらうような取引形態は多いと思います。
 
この売掛金の売上高に占める比率が同業と比べて大きい、または自社の過去と比べて大きいような場合は、多額のキャッシュが必要な状態である場合が多いので資金繰りに注意が必要です。
 
取引先からの要請で、支払いサイト(請求から支払いまでの期間)を伸ばすこともあると思いますが、それで資金繰りが回るかどうかは必ず確認してください。
 
支払いサイトは短い方が資金繰りは楽になります。例えば現金商売の飲食店や小売店などは資金繰り的には楽な業種です。
 
これから起業しようと考えている方や、新たな事業を始めようとしている場合は、ビジネスモデルの組み立てとして、売掛金をなるべく早く回収できる形を検討しましょう。
 
売上が増えれば増えるほど、支払いサイトが資金繰りに与える影響が大きくなってきます。
 
 
ただ、なんでもかんでもすぐに回収すればいいというものでもありません。
例えば現金販売の場合と掛け売りの場合で価格が異なる場合などは、資金繰りと利益率の両方を天秤にかけて考える必要があります。 (一般的に現金販売の方が販売価格は安くなりがちです)
 
また、最近は売掛金の早期回収サービスが出てきていますが、これも手数料に注意する必要があります。利幅が薄い商売をしている場合、この手数料だけで利益が無くなってしまう恐れがあります。
 
今は金融機関の融資金利が低いので、金融機関から融資が受けやすい状態なのであれば、運転資金は金融機関から調達することを主眼に置いてもいいでしょう。
ただし、その場合、運転資金融資を受け続けられるだけの財務体質を維持することは必須です。運転資金調達の金融機関依存度が高まった状態で融資が止まったら即死ですよ。
 
 
なお、過去にも運転資金シリーズとして、売掛金、買掛金、在庫と資金繰りの関係を書いていますので、ご興味あれば併せてご覧ください。(ちなみにこの運転資金シリーズは当ブログの人気記事になっています)