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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2023年6月5日

実行者のモチベーションを上げられるか?

起業・経営について

いくら筋のいい戦略や詳細な事業計画を作ろうとも、実際にそれを実行する実行者のモチベーションが低いとまず成果は出ません。

例題を通じてお伝えします。

A保険会社は、次のようなロジックで介護ビジネスに進出しました。

自社がターゲットにしたい顧客は、資金を持ち、運用を考えている高齢者。

高齢者の多くは、介護に対するニーズも持っています。

自社のターゲット層にぴったりのビジネスなので、

介護サービスに進出し、そこで金融ビジネスも展開すれば一石二鳥と考えました。

ところが、参入して十数年経った今も、事業規模は小さく、大きな損失を抱えています。

A社の介護事業がうまくいっていないのは、

戦略レベルの間違いもありますが、もっと本質的な問題があります。

それは何でしょう?

以下、解答例です。

どんなにいい戦略を立てて経営資源を十分に

投入したとしても、実行者のモチベーションが低ければそのビジネスは失敗します。

一見すると当たり前なことですが、このことを過少評価してはいけません。

A社の一番の問題は、担い手のやる気が足りないということです。

この会社では、

介護事業に配置される=出世コースから外れた

という見方をされていました。

ビジネスでは常に予想外のことが起きます。

その時に精神的に持ちこたえられるかは、その人のモチベーションにかかっています。

特にトップのモチベーションが低いと、

それは従業員にも伝わり、組織全体の活気がなくなります。

本業から離れた今回のような介護事業の場合、ハードルは更に高まります。

自社の人材の中でもトップクラスを送らないと失敗するでしょう。

例えば成功しているベネッセの介護事業では、

No.2の人材を送り込まれています。

投入したエース人材たちが死ぬ気でチャンレンジしたくなるような仕組みが必要です。

金銭的な報酬だけでなく、「失敗しても褒められる」組織文化を作る必要があります。

モチベーションで負けたらどんなにいい戦略でもアウトです。

以上、参考になれば幸いです。

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