今回から何度かにわたって、論理的な詰めが甘くて失敗するケースについてお伝えしていきます。
まずは戦略に一貫性がないケースです。

ここでいう戦略とは、企業の将来像を達成するための地図とお考えください。

この地図は以下の３つの要素で構成されています。

１．目的地
会社としてどうありたいかといったことや、
顧客に提供する価値は何なのかということです。

２．ルート
目的地に向かうルートはいくつもありますが、
そのうちのどれを選ぶのかということです。

３．視点
これは目的地に向かうにあたって何を重要と考えるかということです。
地図も目的によって色々使い分けますね。

ビジネスを立案する際は、
まずこの３つの要素に矛盾がないか、
一貫性があるかを確認してください。

例として成功しているアパレルブランド、
ZARAとユニクロの例をご紹介します。

ZARAの目的地、ルート、視点は以下の通りです。

１．目的地
流行を追求する若い顧客に手頃な価格で最先端の服を届ける

２．ルート
顧客が望むものをスピーディーに作って届ける

３．視点
顧客ニーズ、安さ、早さ

続けてユニクロの目的地、ルート、視点は以下の通りです。

１．目的地
飽きのこない良い品質の商品を手頃な価格で世界中の人に届ける

２．ルート
流行を追わずベーシックな定番品を提供する。
ニッチ市場ではなくボリュームゾーンを狙う。
繊維メーカーと共同研究して素材からいいものを作る。

３．視点
質のいい商品を作るために他人に任せず自分で作ってクオリティを維持する

いかがでしょう。
成功しているビジネスには一貫性があることをご確認いただければと思います。

これからビジネスを立ち上げる方はもちろん、
既存事業についても今一度、
目的地、ルート、視点に一貫性があるかどうか、
この機会に確認してみてくださいね。

以上、参考になれば幸いです。
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