市場規模を見誤っていませんか?
起業する際や新たな新規事業を始める際などに、その事業の市場規模を考えることがあるかと思います。
そこで気を付けなくてはならないのは、市場規模で考えると不可能な売上や、どう考えても達成できない事業規模を目指してしまうケースです。
これは、市場全体と自社が対象となる市場セグメントを勘違いしていることが原因です。
自社が対象となる市場セグメントがあまりに特殊で、市場のごく一部しか対象にならないことに気づかず、市場全体の売上規模を元に事業を進めてしまいます。
例えば、ある業界向けに特化したITシステムを開発、販売するとします。
その場合、市場規模(売上見込)を出すのであれば、
その業界の企業数×販売単価×シェア
になりそうな気がしますね。
しかし実際は、その業界の中でも、
年商3億~10億程度、
従業員数30名~100名程度、
業務プロセス中に〇〇が入っていること
・
・
・
といった感じで色々な制約が入ると、セグメント化された市場は全体のほんの一部でしたということになるかもしれません。
市場規模100億だったら、まずは10%シェアを取って10億円くらいかなと考えていたのが、実際の市場規模が20分の1の5億円だったら、シェア100%でも見込みの10億円には達しません。
これでもし、10億円の売上を見越して、それ相応の投資や体制構築をしていたらどうなるでしょう。
無駄に大きな体制は重い固定費となり、大きな赤字を出してしまうことになります。
当然、投資は回収できません。
自社の商品・サービスの対象となる顧客はどの程度いるのかということはしっかりと見定めましょう。
その上で、必要な投資や費用を計算し、本当に利益が出せるのかを考えてみてください。
以上、参考になれば幸いです。
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