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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2022年5月20日

下振れリスクを考えていますか?

起業・経営について

創業時、あるいは新規事業や新商品販売を開始するにあたっては、どのくらいの投資、売上、コスト、利益になるのかといった数字を前もって把握する必要があります。

これを全くやらないという方はほとんどいないと思いますが、色々と事業計画などを拝見している中で、この数字の詰めが甘いと感じることが少なくありません。

意識的か否かを問わず、ご自身にとって都合のよい数字を作って周りを安心させているだけといったことが多いです。

ここでお勧めなのは、楽観値、中間値、悲観値の3パターンの数字を出してみることです。

よくあるのは、ここでいう楽観値の数字が全く現実性のない数字になっていて、そのことに自身も周囲も気づいていないケースです。

これを避けるためにも、3パターンの数字を考えてみるようにしましょう。

この中で一番重要なのは悲観値です。

これを下振れリスクとも呼んだりします。

最悪の場合、売上はこれくらいしか上がらない、

コストは最大でこのくらいかかる、

1年間の損失は最大でいくらになる・・・

こういった感じのことです。

この下振れリスクはビジネスによって違います。

一般的に小さく始められるビジネスであれば、下振れリスクは小さいといえるでしょう。

例えば設備投資が不要で、自分1人の身体があれば始められるビジネスであれば、最悪失うとしても自分自身の人件費くらいです。

逆に、工場、設備、人手のかかる製造業などは、初期投資もかかるし、黙っていても人件費などの固定費が生じるビジネスなので、上手くいかない状態が続けば続くほど損失が膨らんでいきます。

よってビジネスの参入を検討する際は、下振れリスクがどの程度なのかを確認しておくべきです。

特に下振れリスクが大きなビジネスは、あらかじめ何らかのリスクヘッジ策を準備しておくべきでしょう。

例えば先ほどの製造業の例でいえば、最初からある程度の受注を先に確保してから工場などの設備投資を行う、などです。

また、撤退コストも重要です。

上手くいかないとわかった時に、低コストで止められるのであれば思い切って挑戦できます。

これが何らかの要因でなかなか撤退できない、多額のコストがかかるような場合は始める時点で慎重に考えるべきです。

最初の時点で手じまいの方法も考えておくべきでしょう。

逆に下振れリスクがあまりないビジネスであれば、どんどんチャレンジしてもよいのではないでしょうか。

以上、参考になれば幸いです。

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