仙台・宮城の不敗戦略コンサルタント / 中小企業診断士 翠星企画株式会社 代表取締役 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

理論やフレームワークを何も考えずに使っていませんか?

2021年9月24日
経営の世界では、様々な理論やフレームワークがあります。
勉強熱心な方であれば、色々ご存知でしょうし、ご自身でも使っている方もいらっしゃるかもしれません。
 
しかし理論やフレームワークはしょせん道具に過ぎませんので、正しい使い方が必要です。
間違った使い方をすると、かえって間違った意思決定をしてしまう可能性もあるため危険です。
 
これは中途半端に経営理論やフレームワークを知っているとやりがちな誤りです。
 
正直、私も過去に思い当たるフシがあります。
 
どんなときに理論やフレームワークを使えばいいのかわからず、場当たり的に知っているフレームワークに当てはめて答えを出そうとする・・・
 
こんなやり方では間違った意思決定は避けられないでしょう。
 
経営理論やフレームワークは、経営目的や目標、戦略などを検討する際に、現状把握のための分析において活用する場面が多いです。
 
ところで、そもそも分析の目的は何でしょう?
 
分析結果によって、意思決定をすること、行動をすることです。
 
ですので、
 
まずどんな方法で意思決定して、どんな行動をとろうとしているのか。
 
そして、意思決定や行動に役立つ分析は何か?
 
この順番で考える必要があります。
 
 
そのために重要な点は以下の3つです。
 
(1) 様々な分析方法を知っておく
まずはどんな分析方法があるかを知らなければ使えません。
 
基本的なところだけでも、押さえておきましょう。
 
フレームワークであれば、
3C、SWOT、PEST、STP、4P、AIDA、5フォース、バリューチェーン
 
あたりは最低限知っておきたいところです。
 
 
(2) 分析方法の使い方をマスターする
それぞれの手法のメリット、デメリットや使いどころを押さえておきましょう。
 
今回は個々には説明しませんが、ここは結構肝の部分です。
 
いずれ機会を作ってお伝えしたいと思います。
 
 
(3) 使う力を身に着ける
当然、知っているだけでは使えません。
 
使えるというのは、
今、目の前にある固有の課題に対して、
どの分析手法を使えばいいか選択する判断軸を持っているということです。
 
これは実際に使って訓練するしかないです。
 
 
経営理論やフレームワークはビジネスを考える際の便利なツールではありますが、使い方を間違えると有用どころか、逆に致命的な間違いも引き起こしかねません。
 
くれぐれもご注意ください。
 
以上、参考になれば幸いです。
 
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負けない戦略は失敗から生まれる

2021年8月23日
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
 
という言葉がある通り、負けには必ず原因があります。
 
また、勝ちにも負けにつながったかもしれない要素があります。
 
やはり失敗からこそたくさん学べるということです。
(自分自身のことを振り返ってみるとつくづく実感します)
 
30年以上継続している企業というのは、以下の3つの特徴を持っています。
 
1.負けない戦略
2.他社をしのぐ努力
3.運
 
この3つがすべて揃っていても必ず成功するわけではありません。
 
ただ、3つのうちどれか1つでも欠けると高い確率で失敗します。
 
たとえ瞬間的に上手くいっても継続できません。
 
 
必勝法はありませんが、まずは失敗の地雷を踏まないことが重要です。
 
地雷の排除については今後お伝えしていきますが、ほとんどが地道な作業です。
 
1つ1つは決して難しいことではなく、基本的なことができているかどうかです。
 
才能ではなく、地道な努力でできることです。
 
ちなみに地雷の排除を怠る理由として以下の5つが挙げられます。
 
1.当たり前すぎてつまらない
2.目先のことに忙殺されて基本を忘れる
3.コスパが悪いと感じる
4.新しいことをやらないと仕事をした気にならない
5.あれこれ考えずにカンで乗り切った方が早い
 
思い当たることがあったら要注意です。
 
ライバルの多くは地雷の排除をしないので、勝手に自滅していきます。
 
結果として負けない戦略をとった方が生き残るということです。
 
 
そして「運」について。
 
運はコントロールできないので、コントロールできる戦略と努力を高めることで成功率を上げていくというのが基本的な考えです。
 
また、戦略や努力を高める過程で運もついてきます。
 
 
人が一生のうちにあう幸運・不運の量は同じといわれています。
 
ただ、その出方が違うのです。
 
 
例えば全部が10だとして、最初に5回連続で幸運が来て、そのあと5回連続で悪運が来ると潰れやすいです。
 
5回連続で幸運が続いてしまうと、自分に力があると勘違いしてしまい、油断して注意を払わなくなります。
 
そのあと悪運が続いたときに、備えもなければ対応できる力もついていないので潰れてしまうというわけです。
 
これがもし交互に幸運と悪運が出た場合、着実に成長していけるので成功率が高まります。
 
この出方自体が運ともいえます。
 
 
運の中で最大のものは人との出会いといわれています。
 
どんな人と、どのようにして出会うか。
そしてその人とどんな付き合いにつなげていくか。
 
これらについては、ある程度自分で選択して行動できます。
 
そういった意味では、運もコントロールできるとも考えられますね。
 
 
幸運をつかみ取るには感受性が必要です。
 
幸運を察知して掴みにいけるかどうか。
 
不運を察知して回避できるか。
 
 
リーダーはその感覚を意識的に磨いておく必要があります。
 
また、リーダーを選ぶ際は、運の良さを見るようにしましょう。
 
よく
「運の良い人の近くにいると、なんとなく自分も運が良くなる」
といいますが、あながち外れていないと思います。
 
もちろん、逆もまたしかりです。
 
 
以上、参考になれば幸いです。
 
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ビジネスに必勝法はない

2021年7月14日
ビジネスには成功の方程式のようなものはありません。
 
ビジネスはサイエンスというよりは、アート寄りといわれています。
 
論理だけでは正解を導くことはできないのです。
 
他社の成功事例を分析して成功要因を抽出したとしても、それに再現性があるかはわかりません。
 
他社と自社の状況は違います。
 
同じことをしても、同じように成功するとは限らないのです。
 
 
ここで1つ問題です。
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部品メーカーA社は、大量注文を受注することに長けており、規模の経済で製造単価を下げ、高い利益率で成功していた。
 
それを見たB社は、
「何とかウチも大量注文を取って、大きな売上を獲得したい」
と考えた。
 
B社は、大量に注文を取るのは得意ではないが、別な得意分野があった。
 
どんなに複雑な形状の部品でも注文通りに正確に作り、高い品質で顧客から高い評判を得ていた。
 
顧客の要求水準が高いので、どんな注文にも応えることができる職人を揃えていた。
 
また、一回ごとに製品の形が違うので、色々な形に対応できる汎用性の高い工作機械も自社開発していた。
 
難易度の高い注文なので受注単価が高く、高い利益率を享受していたが、毎回の受注量はそれほど大きくないので、売上はA社の3分の1程度だった。
 
ラインはまだ十分な余裕があるし、若い社員もチャレンジ精神にあふれていた。
 
そんなとき、B社の評判を聞きつけたある企業から、大量の注文がきた。
 
形状は比較的シンプルなので、それほど高い技能がなくても作ることができる。
 
ところが、いつもの注文は、数百個なのに、数千個という多さだった。
 
しかし、大量生産すれば、製品1個当たりの単価が低減するので、利益率が高まる。
 
B社にとっては、ちょうどA社のように事業規模を大きくしたいと思っていた矢先だったので、喜んで注文を受け、製作に取り組んだ。
 
 
さて、このB社の試みは上手くいくでしょうか?
 
「このあと何が起こるか」を、可能な限り想定してみましょう。
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B社の強みは、技術力のある職人と、汎用性のある機械です。
 
今回のように、大量受注を受けるとその強みを活かすことはできません。
 
確かに一般的には大量受注でコストダウンは、一つの成功要因です。
 
しかし、これはB社にはあてはまりません。
 
実際には以下のようなことが起きました。
 
・職人のモチベーションダウン
技術力のある職人が、簡単な作業を大量にやるという仕事に対してモチベーションが下がってしまいました。
 
・コストアップ
技術力のある職人は当然コストも高いです。
これらの人たちが取り組むのですから、当然製造コストは上がります。
 
・自社開発した機械も無駄になる
少品種大量生産であれば、様々な品種に対応するための汎用機械は必要なくなります。
せっかくの強みが活かせないということです。
 
・仕事と給料のミスマッチが起きる
これはかなり致命的です。
今までは技術力を活かせる仕事があったからこそ、給料が高い職人たちも若手に認められてきました。
しかし今回のような簡単な仕事であれば、
「なんであの人たち、俺たちと同じ仕事をやっているのに給料たくさんもらっているの?」
という不満が出てきます。
ここから組織が内部崩壊していきます。
 
 
今回の問題からわかる通り、自社の置かれている環境や持っている資源を踏まえたうえで、自社ならではの正解を考える必要があるということです。
 
 
また、もう一つ重要なことをお伝えします。  
自社が過去成功したやり方と同じやり方で取り組んだとしても、再度成功するとは限りません。
 
過去と現在では市場や競合といった外部環境が変化していますし、内部の経営資源も変わっているはずです。
 
こうした変化を無視して、過去の成功体験にとらわれてしまうというのは、失敗の典型例ですのでご注意ください。
 
 
どんなビジネスであれ、100%成功するなどということはあり得ません。
 
いかに成功率を上げていくか、失敗率を下げていくかです。
 
そのためにはできることをしっかりやる。
リスクをきちんと管理する。
 
面白味はないかもしれませんが、結局はこういった当たり前のことが、当たり前にやれるかどうかなのではないでしょうか。
 
以上、参考になれば幸いです。
 
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