経営者の想いを言葉にして従業員に伝えましょう。
経営者として従業員と接している際に、自分の想いが伝わっていないと感じることはないでしょうか。
会社は経営者一人だけでは事業はできません。
社長が思い描く会社の姿に向かって、同じ想いを持って進んでもらう従業員がいてこそ、より大きな目標に向かって進むことはできます。
そのためには経営者の想いを「言葉」にして伝えることが必要になってきます。
中には口下手な経営者の方、言葉にして伝えることに照れてしまったり恥ずかしいと思ってしまったりする経営者の方もいることでしょう。
しかしながら、経営者の「想い」は言葉にしないと伝わらないものと思ってください。
「言葉」にせず従業員の独自の解釈に任せてしまうと、経営者と中間管理職の指示にブレが生じてしまったりするため、従業員は困惑してしまいます。
これからどんな会社にしていきたいか、まずは大事なこと一つからでも伝えていきましょう。
大事なことは「シンプルに」分かりやすい言葉で伝えることです。
聞く側の社員の視点で共感できる言葉を選んでもいいでしょう。
伝えることが重要ですので、難しい言葉にする必要はありません。
その上で、自身の口癖になるくらい繰り返し伝えていきましょう。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線では
人は記憶を時間と共に失っていくことを数値で表しています。
社長がシンプルに熱い想いで「一回だけ」話をしたとしても
1時間後には56%、1日経つと74%のことは忘れてしまうそうです。
従業員に浸透するまで、根気強く繰り返し言葉に出し続けましょう。
そうすることで徐々に浸透し同じ想いで動いてくれる人が現れてきます。
最初は1人からでも、続けていくことで組織文化、組織風土として根付いていきます。
また、一生懸命伝えようとするのだけれど、なかなか耳を傾けてくれない場合もあります。
その時に気を付けていただきたいのは、社長がその想いや考えを誰よりも実践していくことです。
社長が率先して行動で示すことで、言葉に説得力が生まれ従業員も話を聞いてみよう、実践してみようとなってきます。
もう一つは、社長の言葉を伝えるために従業員の言葉を聞くことになります。
相手の話を聞くことは信頼関係の構築にも繋がります。
信頼されていない社長であれば、どんなに繰り返し伝えたとしても聞き流したり、聞いても実践してくれなかったりします。
普段コミュニケーションが取れていない場合は、キーパーソンとなる幹部や社員との間から、信頼関係を築いていきましょう。
以上、参考になれば幸いです。
翠星企画パートナーコンサルタント 小林 大
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