社員に危機意識を持たせる際の注意点
「どうもうちの職場には緊張感が足りない」
「社員にはもっと危機意識を持って仕事に取り組んで欲しい」
といったことから、
社員に対して危機意識を持ってもらいたいと
お考えになる方もいらっしゃると思います。
確かに経営者の立場だと、
不安を挙げればキリがないでしょう。
危機意識をもって経営にのぞんでいる方が大多数かと思います。
そんなご自身に対して、緊張感がなく、
ダラダラと仕事をしている社員を見てしまうと、
「ここらで危機感を持たせて、意識改革させねば!」
といった気持ちになるでしょう。
もちろん、幹部社員に対してはよいでしょう。
むしろ、彼らがトップと危機意識を共有できていないのはまずいです。
しかし、一般社員を相手にする場合、
話の内容は気を付けた方がよいです。
危機意識を持たせたいがゆえに、
過度に悲観的な予測を伝えたり、
悪い数字を強調しすぎることは避けた方がよいでしょう。
トップが直接、一般社員に危機意識を過度に訴えると、
社内に悲壮感が漂い始めて自信をなくしたり、
あるいは積極性がなくなったりと、
逆効果になってしまいます。
一般の社員に対しては、ほどほどにしておくのがよいということです。
トップは、一般社員に対しては、
笑顔で元気を与えたり、
「うちの会社はこう行くんだ」
といったことをわかりやすい言葉で語りましょう。
一方、幹部に対しては、シビアな言葉で危機意識を伝えてください。
特に中小企業の場合は危機意識を伝える際には、
相手によって使い分けをした方がよいです。
ちなみにトヨタでは、いつも新年の挨拶で
「うちの会社来年危ないぞ」
といったことを話しているそうです。
ただ、あれは上場企業で、トヨタだからです。
「手綱を締めろよ」
という意味で言っているわけです。
そこは中小企業とはわけが違います。
「トヨタがやっているからうちもやる」
というように勘違いしないようにご注意ください。
以上、参考になれば幸いです。
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