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成長の壁を乗り越えるための経営実践ノウハウ集

成長の壁を乗り越えるための経営実践ノウハウ集
2025年2月25日

社員の意識改革のために明確にすべきこと

起業・経営について

「社員の意識改革をしたい」

このようにお考えの経営者の方、それなりにいらっしゃると思います。

しかし実際のところ、そういう会社の多くは、

社員の意識改革が何年たっても進んでいなかったりします。

そして社長もその原因に気がついていません。

私も過去にとある会社から、

「社員の意識改革をやって欲しい」

といった感じで頼まれたことがあります。

そこでその会社の社員と何度か面談をして話を聞いてみました。

そうしているうちに、あることがわかりました。

それは

「社長が意識改革しなさい」

というわりには、

具体的に社員に何をやってほしいのかということが明確でないということです。

その社長は、

「昔から意識が変わってない」

とか、

「指示待ちではなく自分から動きなさい」

とか、

「自分で仕事を作り出せ」

などというだけで、

具体的な経営方針っていうのは何一つ打ち出されていませんでした。

そして、そんな中で、社員が何かやって失敗してしまいます。

すると、

「意識改革ができていない」

といった感じで社長から叱られていました。

これでは社員は動きたくても動きようがありません。

社員に意識改革を求めるのであれば、

まずは社長自身が意識改革をする必要があります。

漠然と「変われ」といわれたとしても、

人はそう簡単には変われません。

たとえば、環境の変化だとか、

あるいは会社の置かれた立場だとかを

説明したところで、仕事ぶりが変わるなどということはほとんどありません。

社員の意識を変えるということを本当に考えるのであれば、

直接的に意識を変えようとしてはいけません

まずは、社員としてやってほしいこと、

いわゆる行動指針を社長が打ち出してください。

それを十分に本人が納得させてからやらせます。

やらない場合、それはもう断固としてやってもらいます。

それでもやらない場合、それは罰してください。

そうした具体的な行動を続ける。

それによって結果的に意識を変える。

それしかありません。

社員の意識改革を考えている社長がまず明確にすべきことは以下2つです。

1つ目は、社員にどういう行動を打ち出すべきかということ。

2つ目は、なぜその行動指針を守るべきなのかということです。

社員に対して、

「あなたにはこういうことをやってほしいのですよ」

「それをやってほしいのはこういう理由です」

といった感じで伝えます。

この「行動指針を守るべき理由」についてもう少し補足します。

これには「やりたいこと」と「やるべきこと」の2つがあります。

まず「やりたいこと」というのは、

個人の夢、あるいは人生の目標のようなものです。

そして「やるべきこと」は、

会社の理念や行動指針などです。

人を動かすには、ここをはっきりさせるということです。

つまり、この会社で頑張ることが、

自分の人生の目標や夢に向かうこととイコールなのだということを説明する必要があります。

そうすると、働かされている感もなくなるし、

ここで頑張れば自分の人生でつかみたいものがつかめるのだと感じてもらえます。

よって、

そもそも理念や行動指針が会社になかったら、

「やるべきこと」はわかりませんよね。

それと同時に、

個々人の「やりたいこと」というのも、

それぞれヒアリングしなければわかりません。

この会社としての「やるべきこと」と、

個人の「やりたいこと」が重なった部分が

ミッションリンクと呼ばれるものです。

人に思い切り働いてもらうには、

この「ミッションリンク」を明確にして腹落ちさせることが非常に大事です。

以上、参考になれば幸いです。

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