業績不振の原因を責任転嫁していませんか?
私は仕事柄、色々な会社の社長からご相談受けております。
その中でも、業績が芳しくない会社の社長からの相談で多いのは、
「お客さんのニーズが変わって主力商品が昔ほど売れなくなった」
「競合企業が増えてきて価格競争が厳しく利益が出ない」
「社員のレベルが低くて困っている」
といった感じのことです。
では、この3つの共通点は何でしょうか。
それはすべて
「原因を自分以外のところに求めている」
ということです。
実際のところ、どんな環境であっても、
同じ業種でもしっかり利益を出している会社は必ずあります。
ですので、業績不振を誰かのせいにするというのは、理屈上はおかしなことなのです。
しかし怖いのは、
これが「おかしなこと」であるとなかなか自分では気づけないことです。
きっかけは人それぞれあると思いますが、
無意識に「他人のせいにすること」が刷り込まれているのです。
たとえば、
「やるべきことができない人」
というのがいると思います。
そういう人に理由を聞くと、
だいたい返ってくるのは「忙しいから」といった言葉です。
しかしよく考えてみてください。
では、
「やるべきことができている人」
は皆さん暇なのでしょうか。
そんなことは無いですよね。
皆さん、自分なりに工夫して時間を捻出しているはずです。
結局は考え方の問題で、
「忙しさを理由にできないことを正当化する」
か、
「やるべきことをやるために、どうできるかを考える」
かの違いです。
経営においても、
「何かうまくいかないことがあったら、自分以外の何かに原因を求めよう」
という人と、
「そもそも自分が問題なのではなかろうか」
というように謙虚に考える人に分かれます。
だいたい、
「自分が悪いのではないだろうか」
と考える人で業績は悪い人はあまりいません。
では、そのうえで経営者が理由で経営が上手くいかないパターンをご紹介します。
これは大きく分けると3つしかありません。
1. やるべきことをわかっているが、やっていない
2. やるべきことをやっているけど、やり方を間違えている
3. やるべきことがそもそもわかっていない
まず、1番目の
「やるべきことをわかっているが、やっていない」
これが一番よくある原因です。
ご本人は
「やるべきことをやっている」
と言ったとしても、
それが十分でなかったりすることが多く、
残念ながら
「それではやっているうちに入らない」
というのはよくあります。
2番目の、
「やるべきことをやっているけど、やり方を間違えている」
のパターンは、3番に移行することが多いです。
普通、何度かやってもダメだったら、何かが間違っていると気づきます。
1つは
「やり方が間違っている」
ということ。
そしてもう1つは
「やるべきことがわかったつもりになっていた」
ということ。
これは実際には
「やるべきことがそもそもわかっていない」
と同じです。
つまり2番目のパターンが3番目のパターンに移行するのです。
3番目の
「やるべきことがそもそもわかってない」
というのは核になる部分です。
「自分はやるべきことがわかってないのだ」
と認めるには勇気が必要です。
特にプライドが高い経営者であればなおさらです。
なかなか、人に聞くということができません。
しかし、ここは問題解決力が必要になってきます。
問題解決力がないと原因を見つけることができないからです。
場合によっては、問題解決力を持った人に支援してもらうのも選択肢の1つでしょう。
以上、参考になれば幸いです。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
翠星企画通信(メールマガジン)
「成長の壁を突破するための経営実践講座」
https://39auto.biz/jadestar/touroku/entryform2.htm
翠星企画株式会社 公式Facebookページ
https://www.facebook.com/jadestarplanning
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★