決めたことをやり切るための6つの留意点(2)
経営戦略や経営計画というのは、立てたら終わりではありません。
どんなにいい戦略や計画だったとしても、それが実行されなければ何の意味もないのです。
また、実行はするものの、取り組み方が中途半端で成果が出ないというケースも多いです。
(残念ながら、本当に多いです)
ここでは、徹底的に立案した戦略をやり切るための留意点をお伝えします。
前回3項目お伝えしたので、今回は残りの3項目をご紹介します。
4.必要な能力要件を満たす
実行にはそれを実行する能力が必要です。
言われてみると当たり前のことだとは思いますが、いざ実行する際につまずかないためにも、以下のチェックリストを確認してください。
(1)そのビジネスに必要な能力要件を満たしているか
(2)満たしていない場合どうするか?
(3)内部で必要な能力を育成できるか?
(4)できないなら外部から連れてくることができるか?
5.実行に十分な資源と意識を割く
戦略はもちろん重要ですが、その後の計画(戦術)作りや実行も重要です。
ここに十分な資源や意識を割かないことで失敗するケースも多いです。
やり切れるだけの十分な資源を割けるかどうかは事前に確認しておきましょう
もし足りないのであれば、どこかから調達する、実行案を見直す、実行そのものを止めるのいずれかの選択をする必要があります。
中途半端に実行しても資源を浪費するだけで成果は期待できないでしょう。
6.スピーディーに実行する
実行においてスピードは重要です。
仮説検証を早く・多く行えるので、その分だけ正解に近づける可能性が高まります。
競合とあまり差別化できていない戦略だとしても、スピードが早ければ圧倒的な差をつけることができます。
なお、スピードが重要といっても、単にお尻を叩けばよいというわけではありません。
誰がいつ何をやるのか、必要な資源はどのくらいか、意見が割れたときに誰が意思決定するのか。
このあたりの詰めが甘いと実行の段階で必ずつまずいてしまうのでご注意ください。
繰り返しになりますが、戦略は立てたら終わりではありません。
どんなにいい戦略を立てたとしても、それが実行されなければ何の意味もありません。
また、実行はするものの、取り組み方が中途半端で成果が出ないというケースも多いです。
せっかくの戦略を「絵に描いた餅」にしないためにも、実行を徹底していきましょう。
以上、参考になれば幸いです。
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