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成長の壁を乗り越えるための経営実践ノウハウ集

成長の壁を乗り越えるための経営実践ノウハウ集
2020年2月21日

事業計画書作成の基本的な流れ

起業・経営について

今回は、
「事業計画書を作ろうと思うんだけど、何から考えればいいのかな?」
 
という方向けに、事業計画書作成の基本的な流れをお伝えします。
 
とはいえ詳細まで踏み込んで書こうとすると、それこそ書籍1冊分になってしまうので、ここでは最低限必要な内容に絞ります。
 
事業計画書作成の詳しい方法については、本屋に行けばたくさん解説書がありますし、インターネットでもある程度調べることができるので、そういったものを見てもよいでしょう。
 
事業計画書には特に決まった形はないので、何を書くかは自由です。
 
とはいえ、最低限以下の要素は盛り込んでおきましょう。
 
1.目標の設定
2.現状把握及び課題の抽出
3.課題解決のための行動計画
4.その裏付けとなる数値計画
 
では、順に説明していきます。
 
1.目標の設定
まずは目標の設定です。
 
これはざっくりいうと、
「いつまでに何をしたいか、どうなっていたいか」
ということです。
 
これは定性面、定量面の両方から考えておくとよいでしょう。
 
定性面であれば、
「〇〇に向けた新サービスを開始する」
「〇〇に上場する」
 
定量面であれば、具体的な数字を入れる形で
「売上、利益を〇〇円にする」
「顧客を〇人獲得する」
 
といった感じですね。
 
目標を達成する期限を切ることも大事です。
 
期限の長さによって、目標達成のために取るべき行動も違ってきます。
 
また、期限が無い目標というのはほぼ達成されません。
 
この期限が1年以内であれば短期事業計画ですし、3年~5年程度であれば中長期事業計画ということになります。
 
ちなみに期限が5年を超える計画を考えようとしてもちょっと遠い未来すぎて、計画としての精度はあまり期待できないでしょう。
 
 
2.現状把握及び課題の抽出
目標と比較して現状はどうなのかという現状把握を行います。
 
これをやることで、現状と目標の差がわかります。
 
この差がどのくらいあるかで、何をどの程度やる必要があるのかが変わってきます。
 
例えば売上目標1億円に対して、現状が9,000万円なのと、5,000万円なのとでは取るべき行動も違うでしょう。
 
そして目標を到達するための課題は何かを考えます。
何が原因で目標に到達できないのかということです。
 
事業計画作成の目的次第では、このタイミングで市場・顧客分析や業界・競合分析を行います。
 
場合によってはここでの分析結果を踏まえて、目標の変更を行うこともあります。
 
実際には目標設定と現状把握・課題抽出は固定的な流れではなく、双方を行き来する感じですね。
 
 
3.課題解決のための行動計画
抽出された課題を解決するためには、何をすればよいかを考えます。
 
行動計画に必要なことは具体性です。
いつ、誰が、何をやるのかということを漏れなく詰めていってください。
 
そしてそれをやった結果、どういう成果を期待するのかということも考えておきましょう。
 
行動の成果を検証できる状態にしておくことで、順調に進んでいるのか否かがわかるようになります。
 
 
4.裏付けとなる数値計画
行動の結果、数字面がどう変わっていくのかを数値計画として示します。
 
基本的には、売上、原価、経費、利益といった損益計画が中心になりますが、必要に応じて、投資計画やキャッシュベースの収支計画も作ってください。
 
できれば下振れリスクも想定して、順調にいった場合、通常の場合、最悪の場合の3パターンくらい数値計画は用意した方がよいでしょう。
 
特に最悪の場合を踏まえて、どこまでなら持ちこたえられるのか、どこまでいったら撤退を決断するかといったことをあらかじめ考えておくことが大切です。
 
 
全体的な流れとしてはだいたいこんな感じです。
 
その他、事業計画書の利用目的によって、適宜、必要な内容を加えてください。
 
例えば金融機関提出用であれば返済計画は欲しいでしょうし、投資家向けであれば期待収益やイグジット方法などでしょうか。
 
そのあたりは相手のニーズに沿って必要な内容を加えていくとよいでしょう。
 
以上、参考になれば幸いです。
 
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