仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 翠星企画株式会社 代表取締役 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

在庫は本当に悪か?

2018年8月15日
先日、参加したセミナーを聞いて思い出したことがあったので書いておきます。
 
唐突ですが、皆さんは在庫と聞いてどんな印象を抱くでしょう。
なんとなく悪い物という印象を抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
悪い印象を抱いている方は、大量の売れ残り商品だったり、無駄に仕入れられた材料だったりをイメージされているのだと思います。
 
また、税理士の先生などからは、在庫の金額が多いと、「社長、もっと在庫減らした方がいいですよ」と言われてしまいがちです。
 
しかし、在庫は本当に悪なのでしょうか。
 
 
在庫には大きく分けて2つあります。
デッドストックとランニングストックです。
 
デッドストックとは、売れ残り品や長期間倉庫などに置かれた商品などのことをいいます。これは皆さんがイメージしている”悪い在庫”そのものですね。
確かにデッドストックについては、少なくしていった方がいいでしょう。
 
ただ、もう1つのランニングストックは直訳すると運転在庫ですが、要は経営に必要な在庫ということです。
これが無いということは、売る商品が無いということなので、そもそも売上を上げることができませんね。
(もちろん、在庫の概念が無いビジネスモデルもあるのですが、それは別の話としてお考え下さい)
 
適切なランニングストックを持っていないと機会ロス(チャンスロス)を引き起こします。
機会ロスとは、お客さんが求めていたにも関わらず、商品が無いことで販売の機会を逃すことです。
 
ちなみに大手コンビニチェーンは、この機会ロスを防ぐために、実際の販売量より少し多めに発注されるようにシステム化されています。
 
 
機会ロスが怖いのは、これによる売上減少は決算書の数字上には表れないことです。
私のような仕事だと、売上減少の原因を探るために決算書分析から入ることはよくありますが、機会ロスが原因の場合、いくら決算書を分析してもわかりませんのでご注意ください。
 
この機会に今一度、御社の適正在庫について考えてみてはいかがでしょうか。

ご褒美によるセルフマネジメント

2018年8月8日
唐突ですが、皆さんは良い習慣を身に着けるために工夫していることはありますか?
 
私は基本的には自堕落な性格なので、なかなかやろうと思っていることが継続できなかったり、逆に止めたいと思っていることが止められなかったりします。
 
 
行動習慣をコントロールするための方法は色々あるのですが、そのうちの1つに、ある行動を達成できたら自分にご褒美を出し、それをモチベーションの源泉にすることで行動習慣を継続させるという方法があります。
 
正式な名前があるかは知りませんが、ここでは仮に「ご褒美によるセルフマネジメント」とでもしておきましょう。
 
 
例を挙げた方がわかりやすいと思うので、先日、友達がネットに公開していたものを、個人が特定できない程度にアレンジしてご紹介しておきます。(20代の中国人女性です)
 
・毎日11時前に寝る
⇒10回連続で達成したらアイスクリーム1本食べてよい。
 
・毎日20分間英語の勉強をする
⇒30日継続したら服を一着買ってよい。
 
・毎月実家に帰って家族と団らんする
⇒4回達成したら1泊2日の一人旅をしてもよい。
 
・毎週4回以上、部屋の掃除をする
⇒達成したら〇〇(好きなメニュー)を食べてもよい。
 
 
要は習慣にしたい行動と、達成した場合のご褒美をセットで宣言するということです。
 
 
これを実施する上での注意点を3点ほど記します。
 
1.ご褒美は設定した行動以外では生じないようにすること
人間は一番楽な手段でのご褒美獲得を考えます。
設定した行動を守る以外でご褒美を獲得できる手段があると、そっちに流れてしまい意味をなさなくなりますのでご注意ください。
 
2.対象行動とご褒美のバランスを考える
行動の難易度とご褒美のバランスは、個々人の感覚なので一概には言えませんが、あまりごほうびが大きすぎると継続できなくなりますし、小さすぎるとモチベーションが上がりません。適度なバランスを考えましょう。
 
3.自分にウソをつかない
一番重要なことです。行動していないのにご褒美を出すといったウソをついてしまうと、この仕組みは全く機能しなくなってしまいます。
 
 
これを強力にやるのであれば、家族や友達などに公開して本当にやっているかどうかを確認してもらうとよいでしょう。
そこまでは難しいということであれば、ひとまず自分自身だけでやってみてもよいです。私もなかなか人に公開するまでの勇気はでません。。。
 
 
何はともあれ、良い習慣を身に着け、悪い習慣は直すことで、人生の質を向上させていきたいものです。

スムーズな起業方法

2018年8月1日
先日、宮城県中小企業診断協会の研修交流会で講演させていただく機会をいただきました。(「知らないでは済まされない!?中小企業診断士による海外展開支援」というタイトルです)
 
比較的診断士になって日が浅い方が多く集まる場だったので、参考になるかと思い、私自身が診断士になるきっかけをちょっと長めにお話しさせていただきました。(講演テーマからはだいぶ外れましたが)
 
その中で最初に独立した時の話もしました。
 
このブログでも何度か書いていますが、私の最初の起業は失敗しています。
ただ、スタート時はとても順調だったのです。
 
その大きな理由としては、初めからお客さんが付いていたことです。
しかも生活していくには十分な金額をいただくことができていました。
 
 
起業時に大事と言われる自己資金もたいしてない状態(数十万円レベル)でしたが、初めから売上の見込みが立っているので、特に問題にはなりませんでした。(事業内容的に初期投資がほとんどいらないというのもありましたが)
 
 
一般的にはある程度の資金を用意してから起業し、その資金を削りながら売上を上げるための営業活動を行うというパターンが多いのではないでしょうか。
 
この場合、資金が尽きるまでに収支がプラスにならないとアウトなわけですが、このプレッシャーはかなりのものです。
場合によっては、お金のことで頭がいっぱいになり、事業そのものに頭が回らなくなってしまいます。
こうなってしまっては、上手く行くものも駄目になってしまいますね。
 
 
私の場合は最初のうちはほとんどお金の心配をすることなく、事業活動に集中していたので、スムーズに起業できたわけです。
 
 
要は自己資金1000万円で当初売上0よりも、自己資金0でも当初売上が月々50万でもあったほうが順調に立ち上がる可能性が高いということです。
 
 
最初からお客さんを付けておく方法としては、
・サラリーマンを辞める前に仕事出してくれそうな人にお願いしておく(社交辞令の見極めは必要)
・最初は副業で始め、本当にお客さんが付いてきたら本格的に独立する(副業がやりやすい事業でないと難しいですが)
・元勤務先から仕事を分けてもらう(円満退社が必要なのと、元勤務先の考え方や仕事内容によっては難しい場合もある)
 
あたりが王道でしょうか。
 
 
事業内容によっては難しい場合もあるのですが、リスクを抑えてスムーズに立ち上げるためにも、最初からお客さんを付けて売上を確保する方法を考えてみてはいかがでしょう。
 
ただ、スムーズに起業したからといって、その先うまく経営していけるかどうかは別の話というのは、私の例からもわかる通りですのでご注意ください。