ゲームプログラマから経営コンサル?
今日はちょっと個人的なお話です。
時々、私自身の過去の経歴を聞かれるときに、昔はゲームプログラマだったという話をすると驚かれます。
「ゲームプログラマからなんで経営コンサルなの?」と。
まぁそれはそうですね(笑)
私は高校生のころ、Windows95が発売され、父親がそのタイミングでパソコンを買ってきたのがきっかけでパソコンに興味を持ちました。
(当時のパソコンのスペックはペンティアムの75MHz、ハードディスク500MB、メモリ16MBと単位(メガとかギガとか)が違いました。思えばずいぶんな進化を遂げたものです)
パソコン少年なら誰もが通る道(?)であるゲームプログラムにはまり、自作でRPG(ドラクエとかFFのジャンル)を作ったりしていました。
学校の勉強はほったらかして、プログラムの勉強ばかりしていた高校生でした。
当時の夢は「スーパーゲームプログラマ」になること。
結果、”スーパー”は付かなかったけど、ゲームプログラマにはなることができました。
ただ、その後、当時勤めていた会社の方針(?)で、管理業務を多く任されるようになり、自分自身でプログラムを組む機会が減ってきました。
そして中国に行ったり、起業したりしているうちに、さらにプログラマとしての仕事は減ってきます。
本当にプログラマの仕事が好きならば、もう少し自らの意思で仕事を選ぶこともできたと思うのですが、そうしなかったのは「案外、管理や経営の仕事も面白いな」と思うようになったからです。
しかし残念なことに、当時の私には経営能力が不足していました。
諸々の原因も重なり、当時経営していた会社は閉じることに。
ただ、「このままでは終われない」という気持ちから、今度は経営に関する勉強に力を入れてきました。
特にこれといってやりたいサービスや取り扱いたい商品もなかったので、経営そのものがサービスとなる経営コンサルティングという仕事に興味を持ちました。
そして、中小企業診断士の取得をきっかけに、経営コンサルティングの仕事を始め、今に至るわけです。
「キャリアの一貫性が無いね」と言われることもあるのですが、少なくとも以下の点では、ゲームプログラマだった経験が活かされていると思っています。
・論理的思考力
言うまでもなくプログラムは論理の塊です。
・仮説検証力
バグ(不具合)の修正には仮説検証力が求められます。
いっけん謎な動作に対しても、アタリ(仮説)を付けて検証ということを繰り返すことで原因究明をしていきます。
・地道な改善を継続する力
いかに面白くするか、いかに処理速度を上げるか、いかに操作性をよくするか・・・などなどあくなき探求心と改善意欲が必要です。
・”ブラックな現場”を乗り切るための体力と精神力
ゲーム開発の現場というのは、往々にしてブラック企業的になりがちです。残業時間?百時間も決して珍しくはありませんでした。(今は多少改善されていることを願います・・・)
それの良し悪しはともかく、体力と精神力は鍛えられました(苦笑)
何が言いたかったかというと、「人生、無駄なことなど無い」ということです(笑)