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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2016年6月19日

どうなったら再起したといえるのか?

雑記

先日、自分の過去の失敗談についてお話する機会があって、そこでは「過去に大きな失敗をしたけれど、今はそれを乗り越えて再起した人」という立場で話すことになっていました。
 
しかし、よくよく考えてみると、果たして自分は本当に再起したのだろうか。
再起するっていったいどういう状態になることなのだろうか。
そんなことがふと気になりました。
 
ご存知無い方のために書くと、私は今から約7年前に自分の経営していた会社を潰しています。
その結果、多くの方にご迷惑をおかけし、大きく信用を失ってしまいました。
そして、自分自身に対する自信を無くしてしまいました。
 
当時は自分がいったいこれから何をやっていけばよいかわからなくなってしまい、悶々とした日々を過ごしていました。
 
 
あれから約7年。幸い、今ではお客様、関係機関の方々、諸先輩方や仲間に恵まれたこともあり、仕事の面ではだいぶ充実していると思います。
 
しかし果たして、それをもってして再起したといえるのだろうか。
 
辞書を引いてみると、
・悪い状態から立ち直ること。
・失敗した者がまた勇気を出して立ち上がること。
といったことが書いてありました。
 
なるほど。確かに会社を潰した当時の状態に比べれば今はずっと良い状態といえますし、再び会社を作って約4年間経過したことを考えると、再び立ち上がったといえなくもない気がします。
 
しかしなんとなく「再起した」と言い切るのは違和感があるのです。
違和感の正体は未だ分かりません。自信を取り戻せていないから?失った信用を取り戻せていないから?会社を潰したことにどこか負い目があるから?
 
もしこれらが原因なのだとするならば、「再起した」と言えるのは、まだまだ時間がかかるような気がします。
 
当たり前のことですが、会社を潰すという事実はやはり重いです。
 
今、支援先として関わっている方々が私のような思いをしなくても済むように、これからも支援に尽力していきたいと思います。
その過程で、自分自身も「再起した」と心から思える日が来ることを信じて。

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