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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2015年3月22日

事業計画書って本当に必要?

起業・経営について

創業希望の方の相談に乗っていると、時々次のような質問をいただきます。
「事業計画書って本当に必要なの?計画立ててもどうせ予定通り行かないんだから意味がないのでは?」
 
確かに立てた計画が予定通り行くかというと、そうではないことも多いです。
特に起業における事業計画書は、想定外のことも多く、事業計画書通りに行く方が珍しいでしょう。
 
それでは本当に事業計画書は必要ないのかというと、それは違うと思います。
私は次の3つの理由から、事業計画書は作るべきだと考えます。
 
1.自分の事業を真剣に考えるための機会
2.「明らかに駄目」な場合が事前にわかる
3.協力を求める相手に熱意を伝えることができる
 
それでは1つずつ説明します。
1.自分の事業を真剣に考えるための機会
事業計画書を作ろうとすると、自分の事業について真剣に考える必要がでてきます。
事業計画書のフォーマットに沿って埋めていくだけでも、色々と自分の考えに抜けがあることに気が付いたり、もっと詰めて考える必要があったことに気付かされます。
 
自分の頭の中で考えていたことを事業計画書に落とし込むことで、頭の中も整理できますし、客観的に自分の事業を見つめ直すこともできるでしょう。
 
今ではインターネット上にも様々な事業計画書のフォーマットがダウンロードできますので一度見てみるのもよいかと思います。
 
2.「明らかに駄目」な場合が事前にわかる
計画の段階で「明らかに駄目」なことに気づくことも多々あります。
私も何か事業案を思いついた際に、まずは簡単に収支計画を立ててみるのですが、それだけでもそもそも事業として成り立たないということに気付くことがあります。
 
その場合、計画の段階であればその事業案は取りやめればいいだけですが、実際に行動を開始していると大きく時間もお金も無駄にすることになります。
計画を作成することがリスクヘッジになるのです。
 
3.協力を求める相手に熱意を伝えることができる
他の人に自分の事業を説明するときにも事業計画書は必要です。
特に起業家の場合、家族、融資や出資の依頼先、取引先、ビジネスパートナーなど、説明の連続かと思います。
そんな時に事業計画書が無い、あっても適当にしか書いていないでは、説明する相手は「この人真面目に考えているの?」と思われても仕方ありません。
説明相手に自分の熱意を伝えるという意味でも、やはり事業計画書は必要になってくるかと思います。
 
事業計画書は、未来を予測するために書くのではありません。
まず、一歩を踏み出すために書くのだと思います。

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