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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2021年2月19日

ビジネスとギャンブルの違い

起業・経営について

唐突ですが、ビジネスとギャンブルの違いって何でしょう。
 
過去に何人かの人から、
「ビジネスなんてギャンブルのようなものだ」
といった趣旨のことを言われており、何か違うと思いながらも、明確な反論が出来ずにいました。
 
そのような中、師匠がビジネスとギャンブルの違いについてお話されていたのを聞いて腹落ちしたので、受け売りではありますがここでお伝えしたいと思います。
 
ビジネスとギャンブルの違い。
それは、期待値がプラスか否かです。
 
期待値とは、ある試行を行ったとき、その結果得られる数値の平均値のことです。
 
例えば以下のようなクジがあるとします。
50%の確率ではずれ(0円)
30%の確率で200円当たり
20%の確率で500円当たり
 
このクジが1枚200円で売られていたとします。
 
期待値を計算すると、
(0×50%+200×30%+500×20%)-200=-40円
です。
 
よって、このクジの期待値はマイナスです。
 
運よく初回で500円の当たりを引けば手持ち資金が増えますが、長期的には買えば買うほど手持ち資金が減っていくことになります。
 
典型的なギャンブルである、宝くじや競馬、パチンコなどは胴元が確実に利益を得られるようになっており、参加者の期待値は全てマイナスです。
 
例えば日本の宝くじの還元率(投資した金額に対して、戻ってくる金額の割合)は約45%です。
 
つまり、100万円分の宝くじを買った場合、統計的には45万円しか戻ってこないということになります。
 
私は元々、宝くじを買うことは少なかったですが、このことを知ってからますます買う気が無くなりました。
(一攫千金を夢見る気持ちを否定するわけではありません)
 
 
これに対して、ビジネスの期待値はプラスです。
というよりも、期待値がプラスでなければビジネスと呼べないということです。
 
期待値がプラスなのであれば、長期的に取り組めば手持ち資金は増えるはずです。
 
 
これらを踏まえて、ビジネスに取り組む上で気を付けておきたいことが2つあります。
 
1つ目は期待値がプラスになるように事業モデルを組み上げることです。
 
先ほども書いた通り、期待値がプラスでなければビジネスとは呼べません。
 
これは簡単なことではありませんが、今回の主題ではないのでこれ以上触れません。
 
 
もう1つはビジネスを始める際に一定以上の資金を確保しておくべきということです。
 
ビジネスはギャンブルとは違うといいつつも、短期的に見るとギャンブル的要素があります。
 
例え期待値が高くても、最初に連続で「はずれ」を引いてしまうことは確率的に十分あり得ます。
 
そういった事象に耐えるためにも、一定以上の資金を確保して、多少マイナスが続いても破産しないようにしておくことが必要不可欠なのです。
 
 
以上がビジネスとギャンブルの違いとなります。
 
自分ではビジネスのつもりだったものがギャンブルだった、ということのないようお気を付けくださいね。
(自戒を込めて・・・)
 
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