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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2020年11月19日

悪い戦略とはどういう戦略なのか

起業・経営について

前回は「良い戦略とはどういう戦略なのか」ということについて書きました。
 
良い戦略とは、「長期にわたって競合と比べて高い収益を生み続けることができる戦略」です。
 
では、反対に悪い戦略とはどういう戦略なのかということを今回は書いていきたいと思います。
 
1.目的との整合性が取れていない
以前のブログでも書きましたが、戦略の定義は、「目的を達成するために経営資源をどのように配分するかを選択すること」です。
 
つまり目的ありきなのです。
そもそも目的が曖昧だったり、目的との整合性が取れていない戦略はたとえどんなに優れたものでも意味がありません。
 
有名な話で、第二次世界大戦のミッドウェー海戦の話があります。
あの当時、ミッドウェーにおける戦力(資源)としては日本軍がアメリカ軍を上回っていたにもかかわらず、日本軍は大敗してしまいました。
 
大きなの要因としては、日本はミッドウェー戦における目的が曖昧だったことといわれています。
 
日本軍の目的が、ミッドウェー島の占領なのか、アメリカ軍太平洋艦隊の撃滅なのかはっきりしていなかったことに対して、アメリカ軍は日本軍空母にターゲットを絞り、空母を叩くことを明確な目的にしていたのです。
 
その結果、日本軍は空母の大半を失うという大敗を喫することとなりました。
 
 
2.資源投下先が絞り込まれていない
経営資源は有限です。そして競争相手もいます。
その状況であちこちに資源を分散させていたら、当然ながらどこも資源が不足し、目的達成には至りません。
 
何もかもが中途半端になり、自分より資源の多い競合に対して勝つことはまずできません。
 
例えば、新商品の宣伝のために広告費を使うとしましょう。
そこで選択肢として、テレビCM、ラジオCM、新聞広告、ネット広告があったとします。
これにまんべんなく予算配分するというのはNGです。
 
この宣伝目的が新商品の認知だとすれば、それぞれの媒体で顧客に認知させるための最低量というものがあるはずです。
 
にも拘わらず予算をまんべんなく配分してしまうと、最悪、どの媒体でも最低量を超えることができず、どの媒体でも効果が出ないということになりかねません。
 
予算が豊富で、どう配分しても最低量を超えられるのであればともかく、限られた予算でやるのならば、それぞれの媒体の最低量を見極めて、その上で予算配分を行っていくべきでしょう。
 
なお、経営資源というとお金をイメージしやすいですが、時間も重要な資源です。
 
何にどう時間を使うかという時間配分、特に中小企業であれば、社長の時間配分というのは極めて重要になります。
(これはそのうち別途取り上げたいと思います)
 
 
3.継続性が弱い
良い戦略である「長期にわたって競合と比べて高い収益を生み続けることができる戦略」の裏返しです。
 
すぐに他社に真似されてしまったり、社内体制や資金など経営資源の問題で長期的に続けることができなかったりして、長期で継続できない戦略ではよい戦略とはいえませんね。
 
 
以上、ご参考になれば幸いです。
 
 
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