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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

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2019年8月26日

新規事業の成功率を上げるために3

起業・経営について

「新規事業の成功率を上げるために」ということで、新規事業を立ち上げるにあたって、失敗しないための原理原則を前回、前々回の2回に渡っていくつかご紹介しました。
 
あと少し紹介したい内容があったので、今回は第3弾をお届けします。
(今回で本シリーズはいったん終わりにします)
 
 
前回までの繰り返しになりますが、新規事業を確実に成功させる方法はありません。
 
ただし、成功率を上げることはできます。
 
成功率を上げるための基本的な考え方としては、成功要因を探すのではなく、失敗要因を潰しておくことです。
 
成功要因が多種多様なのに対して、失敗要因というのはある程度パターン化できます。
 
その失敗しないための原理原則を押さえておけば、結果として成功率を上げることにつながります。
 
 
これまでは、
1.飛び石をしない
2.リスクを事前に想定しておく
3.小さく始めて仮説検証を繰り返す
4.新規事業の分野が経営理念と整合性がある
5.「皆が儲かるというビジネス」ではない
6.シンプルでわかりやすい
の6点をご紹介しました。
 
 
今回はまた3つほどご紹介します。
 
1.論理的な裏付けが取れていること
新規事業が上手くいくと考えている理由は単なる思い込みではないですか?
 
良い面だけの「思い込み」だけで参入しても失敗してしまいます。
 
今までなかった事業ということは、何かしら「上手くいかない理由」、「他社が参入しない理由」があるはずなので、それらを検証してみましょう。
 
「うまい話」はありません。
「そんなうまい話がうちに来るわけがない」と疑って裏を取ると、色々なことが見えてきます。
 
フライチャイズや代理店ビジネスも要注意です。
成功モデルを鵜呑みにせず、しっかり調査して判断しましょう。
 
当初の目論見通り進むことは少ないです。
先方任せにせず、自ら現地を調査することが大事です。
 
 
2.顧客からお金が取れるビジネスか調査・検証していること
顧客は、無料・低価格なら「良い商品・サービス」と評価してくれますが、ある金額以上になると、相応のメリットがないと購入しません。
 
顧客は何に対してお金を払うのか。
 
「顧客の生の声」をしっかり聞いてください。
 
そのビジネスにおける顧客の購買理由を徹底調査することで販促アイデアや攻め方が見えてきます。
 
 
3.継続性があること
「売り切り」のビジネスではなく、「継続的受注」「フォロー」での収益が可能な事業が望ましいです。
 
高価格商品で粗利が高くても、売り切りスタイルだと長期の継続ビジネスにはなりにくいです。
 
また、「法律」「外部環境」の変化の影響度が強いビジネスの場合、環境が変わることで大幅な収益悪化、下手をするとビジネスが消滅してしまいます。
 
法律による追い風ビジネスは一時的なものです。
法律が変わっても続くかどうかを検証しましょう。
 
 
 
これまで全部で9つの「新規事業に失敗しないためのポイント」をお伝えしてきました。
 
ただ、必ずしもこれを全て満たす必要はありません。
場合によっては、あえて多少のリスクを取るという選択も必要でしょう。
 
そのときにも、今回はリスクがある行動をとっているのだということを自覚して、より注意深く進めていくことをお勧めいたします。
 
 
以上でいったん「新規事業の成功率を上げるために」シリーズは終わりにしたいと思います。
 
これまでお読みいただきありがとうございました。
 
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