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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2018年6月7日

中国向けにウェブサイトを制作する際の注意点

中国・海外関連

今回のエントリーは、販路開拓目的、あるいは中国人観光客(インバウンド)取り込み目的などで、中国(大陸)向けに中国語ウェブサイトを制作しようとしている方向けに、いくつか注意点を書いておきます。
 
1.漢字の種類の違い
中国語は全て漢字で表現される言語ですが、漢字の種類は2種類あります。
中国大陸で使われる簡体字(かんたいじ)と、台湾、香港で使われる繁体字(はんたいじ)です。
 
自社のウェブサイトは、どちら向けに作っているかで、漢字の種類を選ぶ必要があります。もし両方取り込みたいということであれば、それぞれを一言語として、2バージョンを用意することをお勧めします。
(更に言うなら、同じ繁体字でも、台湾と香港では単語の意味や表現が違う部分があるので、それぞれの地域を重視するのであれば、きちんと分けた方がよいでしょう)
 
 
2.アクセス制限されているサービスのコンテンツは使わないこと
中国大陸では、日本ではおなじみのGoogle、Facebook、Twitter、Youtubeなどはアクセスが遮断されており見ることができません。
 
そのため、これらのコンテンツをウェブサイトに埋め込む形で使ってしまうと、アクセスが極端に重くなったり、最悪、接続ができなくなることがあります。
 
中国語を含めた多言語サイトを作っているのであれば、中国大陸バージョンについては、これらの埋め込みコンテンツは外すなどの対応を行ってください。
 
 
3.中国大陸から日本サーバーへの回線速度は遅い
中国大陸と日本を結ぶ海底ケーブルがボトルネックとなっており、中国から日本サーバーにあるウェブサイトを閲覧しようとすると、かなり表示速度が遅く感じることがあります。
 
これを解決するためには、中国にあるサーバーにウェブサイトを構築すればよいのですが、中国にあるサーバーでウェブサイトを公開するにはICPというライセンスを取る必要があり、これを日本企業が取得するのは至難の業です。
 
現実的な解決策としては、比較的アクセスが早い香港のサーバーを使うか、専用VPN回線を使うなどの方法があります。
 
 
なお、実際に作ったサイトがきちんと中国から見ることができるかどうか確認したいという方向けに、こういうツールもあります。
「中国向けサイト無料診断ツール」(株式会社レクサー様提供)
https://lxr.co.jp/sc/
 
せっかくウェブサイトを作ったのに見れないor見るに堪えない状態では作った意味がありませんね。
 
これから作ろうとされている方も、既に公開済の方も、上記注意点についてはくれぐれもお気を付けください。

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