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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2018年1月9日

個人の借入金を資本金にしてもいいのか?

起業・経営について

前のエントリーと関連しますが、設立時の資本金を個人の借入金でまかなってもいいのかというお話です。
 
例えば、「自己資金がほとんどなく、ご両親や親戚等から借りた資金で起業したいのだが、その資金は資本金にすることができるのか」といった感じです。
 
ネット等で調べると、「それは見せ金になるから駄目」と書いてあることもありますが、借りた資金で会社設立した後、すぐに資金を返済してしまうのならともかく、長期間借り続けるのであれば資本金として扱って構わないです。
 
ここでいう「見せ金」とは、資本金の払い込みを仮装する意図で行われる行為のことを指します。
たとえば、資本金300万円の会社にしたいから、どこかから資金調達してきて資本金として払い込み、そのあと当該資金を全て(またはほとんど)返済してしまうとなると、資本金としてあるべきお金が実際には無いわけですから問題でしょう。
しかし、個人で借りてきた資金を資本金替わりにして実際に設備投資や運転資金として使うのであれば特に問題はないわけです。
 
以上、結論としては、「見せ金」でない限り、設立時の資本金を個人の借入金でまかなってもOKということになります。
ちなみに増資の場合も同様です。
 

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