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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2019年6月13日

破滅しない潰れ方

起業・経営について

以前の日経ビジネスの特集で、「起業、失敗の後~「破滅」と「再起」を分けるのは~」というタイトルの記事が掲載されていました。
 
今回はこれに乗っかって、自分なりに「破滅」と「再起」を分けるのは何なのかということを書いてみたいと思います。
 
まず「破滅」とはどういう状態なのか。
一言でいってしまうと“死んでしまう”ことです。
自殺すると物理的に死んでしまいますし、自殺までしなくても、生きる意欲を失って惰性で生きている状態というのも、ある意味心が死んでしまっているといえるでしょう。
 
では会社が潰れても「破滅」しないためには何が必要なのか。
それは何かしら力になってくれる人ではないでしょうか。
 
わかりやすい例でいうと、再起のための資金の出し手になってくれる、再就職を世話してくれる、仕事を紹介してくれるなど、生計を立てなおす上での力になってくれる人たちです。
 
私も会社を潰した当時、何人かの方が事情を知った上で仕事を出してくれたり、色々な便宜を図ってくれたりしたおかげで、衣食住に困るようなことにはなりませんでした。
 
また、傍にいて話を聞いてくれることで、精神的な支えとなってくれる家族や友人の存在も必要です。
 
私も彼らがいたからこそ、「ちゃんと立ち直らなければいけない」と思えました。
 
ここで大事なことは、苦しい時に助けてくれる人が周りにいるかどうかです。
 
「こいつが困っているんだったら助けてやるか」と本気で思ってくれる人がどれだけいるか。
 
これは普段の仕事や生活で、周囲の人たちとどう接しているかということで決まってくるのでしょう。
 
気を付けなければいけないのは、こういう大事な人たちに、会社が潰れる前に借金を申し込まないということです。
 
追い詰められた状態で目先の支払いに充てるための借金をしても返せなくなる可能性が高いです。
 
そのような不義理をしてしまうと、会社が潰れてしまったあとに助けてもらうことなどできないでしょう。
 
そういった意味では、やはり撤退ラインを決めておくというのは大事なことです。
 
私の場合は金融機関以外、たとえば友人、知人からの借入はしないと最初から決めていました。
 
どこで撤退ラインを引くのかは、価値観の問題もあるので正解はありませんが、大切なのはラインを決めたらそれを守ることです。
 
実際のところ、撤退を決めるというのはなかなか難しいのですが、ずるずる先延ばしにして友人や家族から借金を重ねた上に潰してしまうと、それこそ夜逃げするしかなくなってしまい、文字通り再起不能に陥ります。
 
そうならないためにも、引くべきところでは引くという判断も大事ではないかと思います。
 
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