仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 翠星企画株式会社 代表取締役 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

事業計画の罠

2015年3月29日
前回のエントリーでは、事業計画書の必要性について書きました。
 
しかし、作成した事業計画を実行に移す際には、特に気を付けなければならないことが1つあります。
 
それは、「支出の計画は予定通り進むが、収入の計画は予定通り進まない」ということです。
 
支出の計画、つまり設備や備品を購入したり、事務所を借りたり、人を雇用したりといった、自社がお金を払って行うことは、基本的には自分の意思だけで行うことが出来るので、計画通り支出が行われていきます。
 
しかし、収入の計画の方は、「これくらいは売れるだろう」という見込みで計画されている場合が多く、当初の予定通りにはならないことも少なくありません。
 
ここで問題なのは、収入は計画に反して少なくなったにも関わらず、支出は計画通りそのまま行ってしまい、収支が大幅に赤字になってしまうことです。
特に収入の方を大きく見積もってしまい、それに伴う投資として支出の方も大きく行ってしまった場合は、一気に財政状態は厳しくなってしまいます。
 
私はこれを個人的に、「事業計画の罠」と呼んでいます。
お恥ずかしい話ですが、私は過去、この罠に見事はまってしまいました。
収入の方の計画が予定通りでないにも関わらず、当初の計画にこだわってしまい、無理な支出を続けてしまったのです。
 
この「事業計画の罠」にはまらないためには、まずはこまめに計画の進捗状況を確認することです。もし当初の計画通り収入が得られていないようなら原因を調査分析し、今後も計画通りの収入が得られる見込みが薄いと判断したら、支出計画の方も即座に見直す必要があります。
 
人間、一度作った計画に愛着(?)を持ってしまうと、ついついそれに執着してしまいがちです。
しかし、計画を見直すことは決して躊躇してはいけません。
見込みと違うと判断したら、即、見直しを行うべきです。
 
前のエントリーでも書いた通り、計画を見直すだけならたいしたコストはかからないのです。間違った計画を進めると大きく時間もコストも失い、最終的には取り返しのつかない事態になってしまいますのでくれぐれもご注意ください。

事業計画書って本当に必要?

2015年3月22日
創業希望の方の相談に乗っていると、時々次のような質問をいただきます。
「事業計画書って本当に必要なの?計画立ててもどうせ予定通り行かないんだから意味がないのでは?」
 
確かに立てた計画が予定通り行くかというと、そうではないことも多いです。
特に起業における事業計画書は、想定外のことも多く、事業計画書通りに行く方が珍しいでしょう。
 
それでは本当に事業計画書は必要ないのかというと、それは違うと思います。
私は次の3つの理由から、事業計画書は作るべきだと考えます。
 
1.自分の事業を真剣に考えるための機会
2.「明らかに駄目」な場合が事前にわかる
3.協力を求める相手に熱意を伝えることができる
 
それでは1つずつ説明します。
1.自分の事業を真剣に考えるための機会
事業計画書を作ろうとすると、自分の事業について真剣に考える必要がでてきます。
事業計画書のフォーマットに沿って埋めていくだけでも、色々と自分の考えに抜けがあることに気が付いたり、もっと詰めて考える必要があったことに気付かされます。
 
自分の頭の中で考えていたことを事業計画書に落とし込むことで、頭の中も整理できますし、客観的に自分の事業を見つめ直すこともできるでしょう。
 
今ではインターネット上にも様々な事業計画書のフォーマットがダウンロードできますので一度見てみるのもよいかと思います。
 
2.「明らかに駄目」な場合が事前にわかる
計画の段階で「明らかに駄目」なことに気づくことも多々あります。
私も何か事業案を思いついた際に、まずは簡単に収支計画を立ててみるのですが、それだけでもそもそも事業として成り立たないということに気付くことがあります。
 
その場合、計画の段階であればその事業案は取りやめればいいだけですが、実際に行動を開始していると大きく時間もお金も無駄にすることになります。
計画を作成することがリスクヘッジになるのです。
 
3.協力を求める相手に熱意を伝えることができる
他の人に自分の事業を説明するときにも事業計画書は必要です。
特に起業家の場合、家族、融資や出資の依頼先、取引先、ビジネスパートナーなど、説明の連続かと思います。
そんな時に事業計画書が無い、あっても適当にしか書いていないでは、説明する相手は「この人真面目に考えているの?」と思われても仕方ありません。
説明相手に自分の熱意を伝えるという意味でも、やはり事業計画書は必要になってくるかと思います。
 
事業計画書は、未来を予測するために書くのではありません。
まず、一歩を踏み出すために書くのだと思います。

クラウドソーシング・プロデューサー連絡会議に参加してきました

2015年3月16日
先日、3/9(月)に開催された、クラウドソーシング・プロデューサー連絡会議に参加してきました。
 
この会議は、認定されたクラウドソーシング・プロデューサーには参加義務があるもので、全国から100名以上の参加がありました。
 
連絡会議の内容としては、
・クラウドソーシング・プロデューサー活動の総括と共有
・中小企業のクラウドソーシング活用における課題の総括と共有
・クラウドソーシング・プロデューサー活動の今後について
といった感じです。
 
クラウドソーシング協会の幹事企業同士や、クラウドソーシング・プロデューサー、中小企業によるパネルディスカッションなどでは、活用する上での具体的なお話や注意点なども出てきました。
発注する際の価格決定の考え方、発注者を選ぶ際の選定ポイント、機密保持契約の締結方法、クラウドソーシング活用の広め方、クラウドソーシングを広めるために協会や行政に対する要望などのお話はなかなか興味深かったです。
 
全体的な感想としては、まだまだ中小企業にクラウドソーシングは浸透しておらず、全く知らないという方がほとんどであるということを改めて認識しました。
また、活用を広めていくためには、ITリテラシーや、クラウドソーシング特有の発注スキルなど、色々課題があるという点です。
そういった意味では、今回のようなクラウドソーシング・プロデューサーの活動には意義があるのではないかと感じました。
 
当社(私)は、今後もクラウドソーシング・プロデューサーとして活動していきます。
折りに触れて今日の会議の内容なども共有したいと考えております。
個別での相談対応なども、柔軟に対応できるようにしたいと思いますので、もしクラウドソーシングに興味のある方がいらっしゃいましたらまずはお問い合わせください。