仙台・宮城の中小企業診断士 / 経営コンサルタント 翠星企画株式会社 代表取締役 細野哲平ブログ

東北地方の中小企業経営者が会社を経営していくうえで
役立つであろう内容を中心にお届けしていきます。

自助論

2014年6月2日
私はいわゆる自己啓発本は結構好きな方で、最近は少々ご無沙汰でしたが昔はそれなりに読んでいました。
 
そんな中、先日師匠の元を訪問した際に、「自己啓発本でお勧めがあったら教えてください」とお願いしたところ、「自助論(S.スマイルズ著 竹内 均訳)」をご紹介して頂きました。
 

 
師匠曰く、この本はいわゆる自己啓発本の原点にあたるもので、あまたに出版されている自己啓発本のエッセンスはこの本を元にしているのだとか。
 
というわけでさっそく読んでみました。
ここではその中でも心に残った3箇所について引用、コメントしてみたいと思います。
 
ある時、ベネチアの帰属がミケランジェロに自分の胸像を依頼した。彼は十日でその像を作り上げ、代金として金貨五十枚を請求した。貴族は「たかだか十日で仕上げた作品にしては法外な代金だ」と抗議した。だが、ミケランジェロはこう答えた。「あなたはお忘れになっているのですよ。胸像を十日で作り上げられるようになるまでに、私が三十年間修業を積んできたということを」
 
⇒私のような、いわゆる専門家、専門職業の人間にとっては、よくわかる話ですね。もっともまだまだミケランジェロの域には遠く及びませんが・・・
 
ある時、ピアノ奏者のモシェレスが、ベートーベンにオペラ「フィデリオ」のピアノ用の楽譜を手渡したが、その最後のページの片すみには「神の助けによって、つつがなく演奏が終わるように」と記されていた。それを見たベートーベンは、すぐにペンを取ると、その下にこう書き足した。「神に頼るとはなんたることだ。自らの力で自らを助けたまえ」
 
⇒まさに「自助の精神」を表すエピソードです。私も基本的には「自分を助けられるのは自分自身である」という考えなので共感できます。もっとも当然ながらベートーベンと私では比較になりませんが。
 
 
「依存心と独立心、つまり、他人をあてにすることと自分に頼ること――この二つは一見矛盾したもののように思える。だが、両者は手を携えて進んでいかねばならない」
 
⇒私はどちらかというと自分で何でも解決したがってしまいがちなので、この言葉が引っ掛かりました。
この後に出てくる「人間は、多かれ少なかれ、他人の援助や支えなしでは生きていけないのだ」という文章にもあるように多くの人の支えによって自分は生かされているのだということを忘れないようにしたいです。
 
 
この手の本は日をおいて改めて読んでみると新たな発見があるものです。
なかなか何度も読む価値があると思える本に巡り合うことは出来ませんが、本書は数少ないその1冊になると思いました。

イノベーションの解

2014年4月28日
以前ご紹介したイノベーションのジレンマの続編である、イノベーションへの解~利益ある成長に向けて~(クレイトン・クリステンセン/マイケル・レイナー著)を読みました。
 

 
前作は優良企業が破壊的イノベーションによって市場での地位を失ってしまうということ、破壊的イノベーションに対応するための方法について書かれていました。
本作では、逆にベンチャー企業等の視点から、破壊的イノベーションによって、優良企業を打ち負かすための方法について書かれています。
 
以下、本文からの一部抜粋です。
=============================================================================
・どうすれば最強の競合企業を打ち負かすことができるか。どのような戦略を取れば競合企業に滅ぼされ、また逆にどのような行動方針に従えば優位に立てるか。
 
・どのような製品を開発すべきか。顧客は従来製品に対する、どのような改良に喜んで割増価格を支払い、どのような改良には関心を払わないか。
 
・利益ある事業を築く上で、最も発展性のある基盤となるのは、どのような初期顧客か。
 
・製品の設計、生産、販売、流通に必要な活動のうち、どれを社内で行い、どれを提携先や下請け業者に任せるべきか。
 
・どのようにすれば魅力ある利益の源泉である、強力な競争優位を確実に維持できるか。コモディティ化の前兆を捕らえるには、どうすればいいか。魅力ある利益を維持するためには、何をすればいいか。
 
・新事業にとって最適な組織構造とは何か。どのような組織部門やマネージャーに、新事業の成功を導く責任を任せるべきか。
 
・必勝戦略の細部を正しく詰めるには、どうすればいいか。柔軟性が重要なのはどんなときで、柔軟であるがゆえに失敗するのはどんなときか。
 
・誰の投資資金が成功を促し、誰の資金が命取りになるか。各発展段階で、最も役に立つ資金源はどれか。
 
・事業の成長を維持させるために、上級役員はどのような役割を果たさなくてはならないか。上級役員は新成長事業の運営を誰に任せるべきか。上級役員が新事業に干渉すべきでないのはいつで、関与すべきなのはいつか。
=============================================================================
 
少々本文が難しく感じますが、非常に読み応えのある1冊でした。
特にこれから起業しようとする人、新しく事業を立ち上げようとしている人にはお勧めします。

裏方力が人を動かす

2014年4月13日
私が二期生として受講している取材の学校の主催者、堀切研一さんの著書です。
 

 
この本を読んで、「ひょっとすると自分も裏方の方が得意なのかもしれない」と思いました。
元々、経営者としてやってきたため、自分が前に出て色々やるのが当然だと考えてきましたが、正直、そのことに違和感を感じることが時々ありました。
そして過去にうまく行った仕事は、裏方に回った仕事が多かった気がします。
 
この本には、裏方力とは何か、裏方力を身につけ伸ばすにはどうすればいいか、といったことが書かれています。
あまりページ数も多くなく、読みやすい本ですので、裏方力に興味があれば是非読んでみてください。