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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2015年2月15日

法人を設立 or 個人事業主でスタート、どっちがいいか?

起業・経営について

最近、創業希望の方のご相談に乗ることが増えていることもあってか、「法人設立と個人事業主でスタートするのとどっちがいいの?」とたびたび聞かれます。
 
個人的には、体裁を求める顧客が多い事業をやるなら法人設立、そうでないなら個人事業主からのスタートでよいと思っています。
 
法人設立のメリットですが、
・一定の信用力がある
・規模を拡大しやすい
・個人では使えない節税方法がある
 
デメリットとしては、
・設立のための費用がかかる
・維持をするために手間と費用がかかる
 
といったところです。
 
個人事業主の場合はほぼ法人の逆になりますが、メリットは、
・気軽に始められる
・維持費用がかからず、確定申告も比較的容易
 
デメリットは、
・信用面で法人より劣る
・個人では取引できない会社がある
・規模が拡大しづらい
・従業員を雇いづらい
 
といったところです。
 
税金の観点からは、一定以上の利益が見込めるようであれば、法人化した方がトータルの税金は少なくすることができます。
 
なので、体裁を求める顧客が多い事業をやる or 一定以上の利益が見込めるなら法人設立、そうでないなら個人事業主からのスタートが良いでしょう。
 
なお、ここでいう一定以上の利益とは、個々人の状況等によっても異なりますがだいたい年間800万円くらいが目安と言われています。税金を法人設立の判断基準にするのであれば細かく計算した方がよいでしょう。
 
余談ですが、中小企業診断士の先生方は個人事業主である場合が多いです。
業務の性質上、会社というよりも個人に依頼するという形が多いため、法人である必要性があまりないためでしょう。
 
私が何故、法人格を取ったのかはそのうちお話するとして、先日、法人格を持って中小企業診断士業務を行っている先輩に、「なぜ法人にしたのですか?」と尋ねてみたところ、さらりと「旅費規程が作れるから」とご返答頂きました。
な、なるほど。ここでピンと来た方はだいぶお詳しい方ですね。

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