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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2015年9月7日

欲しい利益額から逆算で売上計画を立てる方法(2/3)

起業・経営について

前回のエントリーでは、「売上計画の第一歩は、未来の利益額を決めることから」といったことを書きました。
 
では、その目標とすべき利益目標(経常利益、または社長の役員報酬額)は、どのようにして決めればよいのでしょうか?
 
 
実は、これといった正解はありません。社長の判断で「利益を1,000万円出せる会社にしたい」、「役員報酬を月100万円取れるようになりたい」といった感じでざっくり決めてしまえばいいのです。
 
ここに時間をかける必要はありません。それよりも、目標利益をどのように達成していくかを考えることが重要となります。
 
例えば、目標利益を決定した後、経費、原価、売上を逆算して、目標利益を達成するには売上を20%上げなければならないことが判明したとします。
 
ところが、既存の事業をいくら頑張っても売上は10%アップがせいぜいで、到底20%には届きません。そうなると、根本的に会社の体制や事業内容を見直していく必要が出てきます。そのために、経営戦略を見直し、目標利益を達成するためにはどうすればいいのか知恵を絞って考えていくことになります。
これが売上計画を立てる際に一番重要となるプロセスです。
 
1点、注意点としては、数字のつじつまを合わせるためだけに、無理な目標設定を行わないということです。
たとえば、利益目標から逆算した売上目標に満たないからといって、非現実的な販売数量を目標としてしまうことのないようにご注意ください。
 
どこまでが努力すれば実現可能で、どこからが非現実的な目標なのかの線引きはしっかり見極めてください。
計画としての数字の整合性を合わせることにこだわってしまうと、計画が全く無意味なものになると同時に、場合によっては非常に危険なことになりますのでくれぐれもご注意ください。(過去エントリー「事業計画の罠」参照)
 
次回エントリーでは、利益目標から売上目標まで逆算して決める際の具体的な手順についてご紹介したいと思います。

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