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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2015年10月5日

人に相談することのメリット

起業・経営について

前回のエントリーでは、無料経営相談を実施している支援機関のご紹介をしましたが、今日は人に相談することのメリットについて書いてみたいと思います。
 
特に男性は人に相談するのが苦手と言われているようで、元々、私も人に相談するタイプではなく、相談するメリットというか、意味がわかっていませんでした。
 
一番の理由としては、「人に相談しても問題は解決しない」と思っていたからで、たとえば売上が上がらない、月末に支払うお金が足りないといった悩みの場合、解決するには「売り先を紹介してくれる」、「資金を融通してくれる」といった直接的な方法しかないだろうと思っていたからです。
 
今考えると、非常に短絡的だなぁと思うのですが、その時の私は「何もできないのであれば口だけ出してもらっても意味ないだろ」くらいに考えていました。
 
しかしその後、自分の会社を破たんさせ、これまでの自分を見直すきっかけを得られたことで、私もだいぶ素直に人の話を聞けるようになり、迷ったときは人に相談するようになりました。
 
人に相談するメリットは色々あると思うのですが、私が一番だと思うのは「自分の考えが整理できる」ということです。
まず、悩んでいるときって頭の中がごちゃごちゃしていて自分でも何がなんだかよくわからないということがあると思うのですが、客観的に人に話を聞いてもらうことで、頭の中を整理することができます。
正直、これだけで人に相談する価値があると思います。事実、私に相談に来る事業者さんの中には、ご自分の話をしていくだけで満足して帰られることもしばしばあります。
 
また、これは先は相談を受ける側にある程度の専門性というか能力が必要になりますが、悩みを整理した上で、相談者が抱えている悩みの真の問題点を探り当てることができればなおいいですね。
 
問題は真の問題点が分かれば8割は解決だとも言われています。
ちなみに、先ほど挙げた「売り先が無い」、「月末に支払うお金が足りない」というのは問題ではなく、それらはただの事象に過ぎません。問題と事象をごっちゃにしないようにご注意ください。
 
そして、問題を解決する際の具体策を検討する際も、客観的な視点から助言してもらうことで、自分だけでは思いつかなかった選択肢や、想定していなかったリスクなどにも気付くことができます。
 
 
このように、人に相談することのメリットはたくさんありますし、逆に相談することのデメリットはほとんどありません。営業上の秘密が漏れてしまう懸念があるかもしれませんが、それであればしかるべきところに相談すればよいのです。
いわゆる公的支援機関は当然に守秘義務を負っていますし、私のような中小企業診断士やいわゆる士業の方々も守秘義務を負っていますので、受けた相談の内容をむやみに他人に話すようなことはしません。
 
最初の一歩には勇気がいるかもしれませんが、もし悩みがあって自分だけでは前に進めなさそうだと思ったら、先日紹介した相談窓口などを活用されると良いかと思います。
 
もちろん私の方でもご相談は受け付けています。こちらからお問い合わせください。⇒問い合わせフォーム

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