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致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集

致命傷を回避するための経営実践ノウハウ集
2016年5月10日

一発逆転を期待するようになったら危険信号

起業・経営について

今日のエントリーは自戒を込めた内容です。
 
経営で苦労されたことが無いといまいちピンとこないかもしれませんが、経営が切羽詰まってくるとどうしても「一発逆転」的なものに期待しがちです。
 
「あの○○億円の大型案件さえ受注できれば乗り切れる!」
「○○社との提携の話がまとまればまとまったお金が入ってくる!」
「今度出す新商品が大ヒットすれば持ち直せる!」
・・・などなど。
 
特に資金的に苦しくなってくると、こういった大きなチャンスで一発逆転を狙いに行きたくなります。
「これさえ成功すればこれまでの失敗は全て帳消しにできる」ようなことに期待します。
冷静に考えてみれば、これらのことが実現する可能性はほんのわずかです。
しかし、追い詰められた頭ではそのことに気付くことはなかなかできません。
たとえ気付いたとしても認められません。
 
こうして外部から見ればギャンブルとしか思えないようなハイリスクなことに手を出してしまい、場合によってはそれが決定打となって会社を潰します。
 
こういった「一発逆転」を狙うようになったらかなり危険な状態なのだと認識しましょう。
 
経営においては地道にコツコツ手を打って行くことが王道だと思っています。
もちろん、どん底からのV字回復の例が無いわけではないし、人の興味を引くこともあって、「一発逆転」ストーリーは取り上げられやすいです。
 
しかし、実際にはほぼ奇跡のようなものです。
某ゲーム中のセリフを借りるならば
「奇跡って起きないから奇跡っていうんですよ」
 
苦しくなっても奇跡に期待をせず、現実を直視して出来ることを1つ1つやっていくことが精神的にはキツイものがありますが一番手堅いと思います。
 
もちろん1人で思い悩むことはなく、信頼できる相手に相談しながら対処していくことがよいと思います。
 
相談できる相手がいないという方は、よろず支援拠点を始めとして、無料で相談できる公的支援機関もありますので、まずはお問い合わせしてみるとよいでしょう。
 

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